09, 06. 2011 ツキヌキニンドウ
日中俄雨があったが、昨日も良く晴れて気温が上がった。前日切詰めたクロフネツツジの枝を、細かく切ってゴミ袋に詰める。一晩放置しておいたので、葉はしんなりして扱い易くなっていた。また少し、実の除去を進める。余り愉しい作業ではない。次々にシャクナゲが咲いて来る。先に咲いたシャクナゲの実も取らなければならない。
リシリヒナゲシが開いていた。透明感のある淡い黄色が美しい。砂利混じりの西の植込みで、更に小さなチシマヒナゲシが芽を出していた。
正午を過ぎて、急に空が暗くなり、大粒の雨が落ちて来たが、間もなく晴れた。実を取る作業を進めようかと思ったが、少々うんざり気味だったので、切り上げて散歩に出かけた。ツキヌキニンドウがそろそろ開く頃ではと思い、Netで検索したページをプリントアウトして、置いて来ることにした。公園伝いに南へ向い、一番通りを西へ進んだ。数輪の花の最下段が開いていた。図鑑のツキヌキニンドウも、Netのそれも、赤味が強い写真が載っていたが、此処の花は優しい色をしている。蕾から開花した花まで、色の変化がとても良い。庭に人影がなかったので、郵便受けにプリントを入れて来た。門柱の傍には、グンナイフウロが咲いていた。
中央の沢の東の遊歩道を北へ向う。北の沢に入ったら、樹に張り紙が掛けられてあった。カラスの立札は屢々目にするが、ハチは初めて。今年は、トチノキの花付きが悪い。葉陰の花房は、これから花を開くのか、咲き終わって実になるところか、判然とはしなかった。沢の緑は濃くなって、透けて見えていた対岸が見えなくなっていた。
住宅街を東へ戻る。フジの花が真っ盛りだった。中学、高校時代に、校門から続く長い藤棚の前で、夏服に着替える月半ばに、学級写真を撮ったことを思い出した。
ガマズミが花を開き始めていた。直ぐ傍のお宅で、塀から白い花が覗いていた。近付くと、白く見えたのは蕾で、開花した花は黄色だった。見て来たばかりのツキヌキニンドウに似ている。家へ戻って図鑑で調べたら、ハマニンドウという植物であることが判った。花木に溢れた街は、甘い香りに満ちていた。
リシリヒナゲシ Papaver fauriei ケシ科
ツキヌキニンドウ Lonicera sempervirens スイカズラ科
ハマニンドウ Lonicera affnis スイカズラ科