28, 04. 2011 蕗の薹のきんぴら


すっきりせぬ天候が続き、気温も上がらぬまま、4月も末になった。今朝も雨が降っている。明日から連休に入るが、天候はあまり芳しくないらしい。昨日の日記に載せた蕗の薹の写真に、魚沼在住のMIXY友Mさんが、きんぴらにすると美味しく戴けると、MIXYにコメントを下さった。蕗の薹は出始めの開かぬものを、香味野菜として使用するとばかり思っていたので驚いた。早速試してみようと、献立を和風に切り替え、買物がてらに蕗の薹を採取して来ることにした。

過日出たばかりの芽を数個手で採っただけでも指先が黒くなったので、果物ナイフとビニール袋をバッグに入れ、芽を採取した南東の広い空地を目指した。二番通りに面した道営のアパート跡の空地にも、程の良さそうな蕗の薹が見えていた。車や人通りが多い場所なので、パスして南へ向う。




鉄道林前の道を東へ向った。ミズバショウの仏炎苞が開き始めていた。ザゼンソウも仏炎苞を広げていた。昨年よりも株数が増えている。





目指す団地の東端の広大な空地に着いた。人通りは全くなく、稀に車が通るのみ。道路際ばかりでなく、国道の土手下も、蕗の薹が並んでいた。10cm位に伸びたものを採取した。鮮やかな色の蝶が飛んで来た。図鑑で調べたら、クジャクチョウという蝶らしい。小学校の東側の2つの公園を抜けて二番通りを渡り、東の沢の西の道に入る。此処にも蕗の薹が勢揃いしていた。枝が折れたホウノキの芽が、大きく膨らんで来ていた。






三番通りのスーパーで買物をして戻った。山菜は美味しいが、下拵えに手間がかかる。Mさんはご丁寧に追伸のコメントを下さり、花と葉を取って、茎を湯がいて水に取り、あく出しをするようにと教えて下さった。茹で過ぎない様にとも書かれてあった。さっと湯がいた茎を水に取って、下拵え完了。サラダから作り始めた。大根を桂剥きして丸く輪に巻き、小口切りにすると、細い素麺の様になる。これを水に取ってしゃきっとさせる。早めに作って冷蔵庫に入れておくと、一層しゃっきりする。青みは貝割れ大根か水菜を使う。ドレッシングは、既製品のピエトロ・ドレッシング。レッドピメントが入った濃厚な味のドレッシングで、他のサラダにはくどいが、大根のサラダには良く合う。冷めても構わないきんぴらを作り、写真を撮った。汁物はMさんが昨年送ってくださった茸を思い出し、3種の茸を入れた茸汁にした。茸の半分と鶏肉を炒め、水切りした豆腐を更にから煎りしたものを加え、溶き卵で合えた炒め物と焼き魚の献立。桂剥きした大根の中心部を擦り下ろして、大根おろしを添えて出来上がった。

全て写真に撮る積りでいたが、三口のガスコンロで火を使い始めると余裕がなくなって、2品のみの登場。





蕗の薹のきんぴらは苦味はなく、香りが良く歯ごたえもあって美味しかった。春の味覚の愉しみが増えた。