29, 04. 2011 雨が上がって


朝方の雨は、昨日正午近く迄降り続いた。ここ3週ばかり、板造りの立体で難儀をしている。陶板を厚くすると問題はないのだが、出来上がった立体は重くなる。少しずつ厚みを減らして成形を試みているが、理想の薄さに近付けると、成形後に歪みが生じる。ある程度乾く迄陶板を支える為に、手近にある物を利用しているが、そう都合の良いものは見付からず、何か佳い方法はないかと考えていた。

午後に入って、少し雲が切れて薄日が射して来た。団地で入手出来ぬ物があり野幌まで買いに出かけることにした。帰りがけに、明日使用するチューリップを探し、ついでに100円ショップをを覗いて、陶板を支える役に立ちそうな物を見て来ることにした。

バスで野幌の国道まで行き、買物を済ませた。緑地帯を北へ向う。二番通りを渡って、錦山天満宮へ立寄った。此処のキタコブシは、かなり樹が古く大きい。日向の方が僅かに蕾が膨らんでいたが、開花には未だ間がある状態だった。




錦山天満宮の裏の保安林を抜けて、北へ向う。三番通り近くの大きな柳の樹は、緑の枝を風に靡かせていた。通りを越えて更に北へ向う。突き当りの湯川公園には、人影がなかった。




階段を下りて、小川の流れに沿って東へ向う。水量が多く、少し傾斜のある川岸は、土が緩んで滑り易かった。池の近くの土手に、市の保存木の立札が立てられていた。根元で2本の幹に分かれた、途轍もなく背の高いキタコブシ。樹齢70年と記されてあった。錦山天満宮の樹の方が古そうに思われた。未だ蕾は固く、連休を過ぎないと咲き出しそうにはなかった。





前日、団地の沢でミズバショウが仏炎苞を開いていたので、白く彩られた池を予想していたが、僅かな株しか花を付けていなかった。記憶にある池の様子よりも株数が少ない。水面に張り渡された木道を進んで、原因が掴めた。奥の池の水面下にミズバショウの姿が見えた。雪解け水が多くて、沈んでしまったらしい。





周囲の土手には、ナニワズやフクジュソウの姿が見受けられた。此処も、原始林の植生と良く似ている。滑り易い階段を注意して上り、四番通りへ出た。西へ戻る途中に、大きな桜の樹があった。桜前線は東北を過ぎているが、未だ開花には間がありそうだった。歩きながら板造りの陶板の処理を考える。自由にカット出来る、生花の為のオアシスを使用することを思い付いた。農場の西角を南へ曲がり、三番通りのスーパーで、オアシスと凹凸のないプラスティックの容器を買求めて戻った。チューリップは見付からなかった。






帰りがけにはまた雨雲が広がっていたが、今朝も雲が厚い。祝日で混雑していることを想うと気が重いが、札幌までチューリップを探しに出かけなければならない。


ミズバショウ Lysichiton camtschatcense サトイモ