03, 04. 2011 雪雲


朝広がっていた青空は間もなく雲に覆われ、昨日は時折雪が散らつく天候となった。雲の流れがとても早い。教室の最中の10時過ぎに電話が入り、近代美術館気付で郵送した作品が着いたことが判った。

朝刊に、被災地の土地を国が買い上げ、高台へ新たな街を造る構想が載っていた。高齢で家を失うと、再建が困難な方も大勢おいでのことが予想されるので、市営や町営の住居を数多く用意すると、暮しが成り立つかも知れない。土地の方々が新たな街造りに参加出来る方法を採れば、自分の街との自負が持てるかも知れない。かって車で旅をしたこの一帯は、深い入江の美しい街だったが、あの駆上がって来る様な津波の勢いを目にすると、地面の高さが生死を決する様に思われる。

教室を終えて、夕食の食材を買求めに出かけた。西の空は雪雲が広がり東の空は晴れていて、時折雪が舞う。ナナカマド公園傍のお宅の屋根の雪が、漸く全て落ちる間際になっていた。東の物置は、潰れて歪んでいた。枯れ絵で画目立つナナカマドに、茸がびっしり生えていた。





陽当たりの良い庭の端に、スイセンが蕾を見せていた。先日まで雪に押されて塀の外へ出ていたアセビが起き上がり、損傷なく枝を広げていた。




東の沢伝いに、北へ向う。西から不気味な様相の雪雲が追いかけて来る。沢に押し出された雪が緩んで、雪の上を歩くのは憚られる状態になっていた。雪がすっかり融けるまでは、沢には近付けなくなった。





住宅街を東へ戻る。塀と道路の間に、クロッカス、ヒアシンス、フクジュソウと、春の花々が植えられてあるお宅があった。ヒアシンスは、もう蕾が見えていた。





買物を済ませて、三番通りを西へ戻る。先日見付けたフキノトウの奥に、数多くのフキノトウが現れていた。一昨年切り倒された柳の巨木の切株の縁にも、フキノトウが出ていた。切株は、大分朽ち始めて来ている。




昨夜は星が見えていたのに、今朝戸外は3cm程雪が積って真っ白になっている。折角芽を出した春の植物達が可哀相。