09, 12. 2013 雲の壁


昨朝の雪は10時前には止んで,突然青空が広がった。梅の枝に咲いた雪の華も,小一時間で融けてしまった。洗濯機を仕掛けて,作業に入る。サンプル用の和紙を貼り合わせた紙片にも,陶土入りの礬水を施した。立体程の厚みにするには,相当時間が掛かる。



2時少し前に,散歩に出かけた。西南西から南東にかけて、灰色の雪雲が城塞の壁の様に続いている。此の様子では新雪の山並みも見られないと判断し,南東へ向った。ナナカマド公園の楓に,白い小さな冬芽が出ていた。公園を南へ向う。西の雲は分厚く,水分が多そうな雪雲。ナナカマドの枝に,シジュウカラの姿があった。一心に枝を突ついていた。





南の住宅街を東へ向う。綿毛で膨らんだ薄が其の侭放置されているお宅があった。セイタカアワダチソウもある。空家なのかも知れない。生垣になっているツルウメモドキには,未だ実が残っていた。石塀の前に,すっかり葉をおとしたベニシタンがあった。





夏に何度も見上げたオオヤマレンゲの前を通る。すっかりく黒く朽ちた実が,未だ枝に残っていた。小さな冬芽が見える。モクレン科にしては,冬芽が小さい。住宅街を折れ曲がりながら,北西に戻る。傾き始めた陽が西の雲の壁に掴まっていた。途端にすっと気温が下がった。




昨夜は月が見えていたが,今朝も良く晴れている。南東の雲の壁から陽が昇ったのは,7時半過ぎ。只でさえ短い日が,雲で益々短くなる。