03, 03. 2018 ホワイトアウト


北上して台風並みに発達した低気圧は、昨日も大荒れの天候を引き起こした。朝食時、8時前の天気予報には、赤字の警報と黄文字注意報がずらりと並んだ。前日買い求めて来た桃と菜の花を生けた。矢張り、花があった方が佳い。




嵐の所為で遅れていたのか、義妹が旅先から送った荷物が、漸く届けられた。昼食時に、土産だと小型の黒い箱を手渡された。ズシリと重かった。重い筈で、開いてみると青銅色の鉄器が収められていた。蓋を外すと、中にはステンレス製の茶漉しが収められていて、急須として使用できることが分かった。色も形も佳いが、50年近く以前に弟と計画して、岩手県生まれの両親を連れ、車で東北6県を周る旅をしたことを思い出した。鉄器は南部の特産品だった。




雪は降り続いていた。前日荷物が多くて買い求められなかった、果物を買い求めに出掛けた。歩道には、シナノキの枝が折れて落ちていた。ナナカマド公園の入り口には、カエデの枝。公園を東へ抜けて、最短距離で東のスーパーへ向かう。大きなキタコブシが、風でざわついていた。玄関脇の庭木に、長い氷柱が下がっているお宅があった。






突風の様に強い風邪が吹く。水分が多く重い筈の積もった雪が舞い上がり、降雪に交じって、あたり一面は真っ白になる。何とか東のスーパーへ辿り着く。佳い形の果物がなく、レモンを2個買い求めて戻る。雪の軛から解放されていた歩道脇のイチイは、また重い雪を冠っていた。家へ向かう途中、何度かホワイトアウトに包まれた。




夕刻空が明るくなって来ていたが、今朝はよく晴れている。強かった風も収まっている。穏かな桃の節句となりそう。