07, 12. 2010 冬枯れの沢


朝方僅かに弱い青空が見えていた昨日は、やがて筋雲が広がり、雨雲が空を覆った。ビニール袋に入れ水を加えてあった粘土を、ざっと練上げる。菊練りは上手く出来るのだが、最後に纏める段階で、時折空気穴が出来る事がある。佐賀在住のMIXY友Tさんが、ブログに土練りの動画を載せられると予告しておいでだったので、この最後の纏めの部分を拝見するのを愉しみにしている。旅の後、庭仕事等で慌ただしく、暫く工房を休んでしまっていたが、家で陶筥を作成し、工房では轆轤の作業を進めたいと思っている。




空が益々暗くなって来たので、前日作成した書状を投函しに出かけた。風は前日よりは弱かった。投函し終え、出たついでに駅前のスーパーで買物をして来ようと、南西へ向った。東町公園で葉の落ちたケヤキを見上げる。梢が僅かに赤味を帯びていた。巨木は、見ているだけで気分が良くなる。昨年から見ているヒイラギナンテンを見に立寄る。高く伸びた枝が切詰められていた。積雪から出た部分は凍って色が変わってしまっていたので、この高さならすっぽり雪に埋って、無事に冬を越せそう。春に黄色の花を見るのが愉しみになった。





すっかり見晴らしの良くなった中央の沢は、余り通ることが出来なかった木道も上から見渡せた。何時もより水の量が多い。黒ずんだ樹々の向こうには、どんよりとした雨雲。沢全体が重く沈んで見えた。




買物を済ませて再び沢を渡り、少し南を廻って戻った。南の公園のキタコブシと東町公園のキタコブシを見上げる。双方共に、数多くの芽が出ていた。背の高い東町公園のコブシの傍に、未だ葉を付けている樹があった。根元には青い侭の葉が随分落ちているので、常緑樹ではなさそうだが、気に懸かる樹だった。





公園伝いに北へ向い、シラカバ公園を抜ける。もうクリスマスの装飾をされたお宅があった。久々に前を通った大きな2本のリンゴの樹には未だ実が残っていた。何時も手入れをされているご主人のお加減でも悪いのかと案じたが、良く見ると残っている実は歪な形の実だった。雪に埋もれる季節、鳥達には絶好のご馳走になるだろう。





夜半から降り出した雨が雪に変わり、戸外はうっすらと雪化粧している。気温が余り下がってはいないのか、敷石の雪は融けている。雪の予報が続いているので、降り積もるかも知れない。