24, 11. 2010 鳥の道


西へ進み、駅へ続く道を渡ると、団地で最も旧い小学校と中学校が並んでいる。中学校の門から北へ続く道の東側に樹々にはヤドリギが勢揃いしていた。南側の道路に面した木立にも、ヤドリギが見られた。先月前を通った折には、未だ樹々は葉を付けていたので、アカミヤドリギを僅かに確認出来ただけだったが、葉が殆ど落ちて、アカミヤドリギの数が多いことが判った。1本の大木に、ヤドリギとアカミヤドリギが寄生しているのが見受けられた。先日アカミヤドリギを見付けた道立図書館は、此の中学校から南東のごく近い位置にある。原始林から実を食べて飛び立った鳥が、図書館のズミを食べ、国道や線路を越えて高い木立に止まる図は、容易に想像される。此処から北は、かなり離れた所にしか木立がない。中学校を取巻く木立にヤドリギが鈴生りなのは、鳥達の通り道になっている為と考えられる。




過日は葉が多くて余り姿が見えなかった、ハンノキの実と雄花が現れていた。実が落ちていないかと探したが、姿がなかった。以前、実を拾ったのは、雪がある時期だったことを思い出した。




更に100m程西へ進み、クリの樹を見上げる。太く大きなクリの樹。地面には、かなり広範囲に毬が落ちていた。毬は割れているが、実は見当たらなかった。その奥のツタが梢近く迄絡まっていた巨木はには、ツタの葉がもうなかった。太い幹には、数条の蔓が絡まっていた。数日前、錦山天満宮で見かけたキタコブシも、秋には此の巨木の様に、ツタの葉で彩られていたのだろうか。来春の花と秋のツタの葉を身に纏った姿が愉しみになった。







木立の南に緑地帯が続いていた。位置から察して、西の大きな沢に続くものと思われた。幸い雨の心配はなくなったので、西の沢を廻って戻ろうと南へ向った。