24, 09. 2012 国道の南へ


僅かずつ暑気が薄れて行くが、此の時期の気温としては高い日が続く。夏物を仕舞いたいと思いながら、日中の気温の高さで半袖着用の日が続いている。この様な秋は、経験したことがない。大量の洗濯物を庭で干す。雑草の攻勢が凄まじく、少々取り去っても追いつかない。庭は雑草園さながらになって来ている。

2時少し前に散歩に出かけた。俯いての手作業に気が滅入り、広い空を見たくなった。家の東の幹線道路を南へ向う。歩道に栗の毬が数多く落ちていた。落ちた衝撃か、踏まれたのが原因なのかは判らぬが、毬が開いて実がこぼれていた。育ち損ないの実もあるが、しっかり実入った実も見受けられた。




久々に跨線橋を渡り、国道を越える。国道沿いのナナカマドの様子がおかしい。実は赤く色付き始めているが、葉が落ちている樹が多く見られた。東の空は晴れているが、西の空は雲が厚い。前日、札幌在住のお二人のブログに、午後から雷雨があったと記されていた。北西の山並みに見えた、黒雲が原因だったらしい。





ロータリーへ続く道を南へ向う。ズミの巨木が、実を色付かせていた。ロータリーを左に折れて驚いた。滅多に人にも会わぬ東へ向う道に、車が遥か東まで停車している。駐車場は他にあるのだから、何か特別な催しがあったのかも知れない。並んでいる車を避けて、ツルアジサイを探す。一箇所は無事だったが、大きな株は、下の方を刈り取られ、太い蔓が剥き出しになっていた。






側溝のソバナを見ながら東へ進む。昨年までは見えていた丘の上のハルニレが、今年は背の高い玉蜀黍に遮られて見えない。突き当りの坂道を上り、漸く視界が開けた。量塊のある雲は、秋の雲には見えない。未だ暑気を孕んでいるものと見える。ハルニレに続く道を西へ向う。ハルニレは葉が生い茂って黒々として、数多く寄生しているヤドリギが見分けられなかった。隣の樹に絡まったヤマブドウは、鈴生りの状態だった。坂道を更に登る。初夏に白い萼片を見せていたヤマボウシが、赤い実を数多く下げていた。向いのお宅の庭に、マルメロが大きな実を付けていた。





昨年見かけた一面の野菊の様子が目に浮かんだ。もう少し足を延ばして、原始林前の野菊を見て来ることにした。