22, 11. 2010 湯川公園


前夜の明るい月が予測させた様に、昨日は朝から良く晴れた。全く雲の見当たらない晴天。気温も15度を上回った。洗濯、その他細々とした雑用をこなす。午後から団地では入手出来ない品物を買求めに、野幌へバスで出かけた。風は珍しく南風で、余り強くはない。嵌めていた手袋を脱いでも冷たくはなかった。

買物を済ませ、久々に湯川公園を廻って戻ることにした。国道から続く緑地帯を北へ進む。ガラス工芸館の前の大きなカシワの樹は葉を落とし、冬芽が出ていた。二番通りを越えて、錦山天満宮に入る。バス通り沿いに、大きなキタコブシの樹があった。名札が付けられている。何かの蔓の様なものが絡まった、力強い姿の樹だった。奥の鳥居の傍の背の高い樹には、夏には見えなかったヤドリギが姿を現していた。






社の裏手の自然林の中を抜けて湯川公園へ向う。夏には流れていた小川の水量が減っていた。最も低い位置には水が溜り、周囲の樹々の姿を映していた。水嵩の減った湿地には、枯葉の中から水草の芽が出ていた。




木道を渡り奥へ進んで、四番通りへ続く階段を上る。通りの手前の草地の縁に、下の窪地から立ち上がって来た木立の林が続き、此処にもイワガラミの実が見られた。自然に折れても剪定など受けていない樹々の姿は、伸びやかで気持ちが良かった。






通りをひたすら西へ向う。街路樹が切れて、漸く農場やマンションの姿が見える位置迄戻った。角を南へ曲がって、高速道路の東の木立へ向う。歩道の中央には、ヤドリギを付けた樹が残されている。冬には除雪車が此の樹を迂回して道を付ける。すっかり枯れ色の林に、エゾノコンギクが僅かに花を付けていた。






夕刻、空は薔薇色に染まり、満月に近い丸い月が輝いた。今日から天候は下り坂。暖かな晴天の散歩は、昨日が最後かも知れない。