05, 11. 2014 寄生木を見に


荒天の連休が終り、昨日は風は強かったが良く晴れ渡った。僅かに残っていたダークグリーンの革に、半端な残り革を組合わせたバッグの縫いを始める。アイロンが利かぬので、折った縫い代は全て両面テープで処理しなければならない。1m20cmを超えるベルトの裏に厚手の綿のテープを貼り合わせ、小さなクリップで止めて固定した。少し時間をおいてステッチを掛けようと、その間に散歩に出かけた。

空は良く晴れていたが、西風が強かった。樹々の葉が落ちて、寄生木の姿が現れて来ているので、国道の南のヤドリギを見て来ようと南へ向う。ベニシタンの葉が、実に負けぬ程赤く色付いていた。鉄道林の中の道を通り、跨線橋へ向う。坂道には落葉松の葉が降り積っていた。




国道を越えて、酪農学園大学の構内に入る。西の白樺並木の葉が落ちて、寄生木の姿が見えていた。国道と平行に走る道を、西へ向う。飼料用の玉蜀黍が植えられてあった農地の南に、葉が落ちた原始林の木々が見える。広大な原始林は、西は札幌、南は北広島に接している。道の脇のナナカマドに寄生した寄生木を見上げる。低い枝にも寄生していて、手で触れる事が出来る。逆光で見る実は半透明で、琥珀の様な色合いだった。





西へ進み、道立図書館の南へ廻る。予想通りズミの葉が落ちて、寄生木が姿を現していた。同じ樹に、ヤドリギとアカミヤドリギが混在している。樹が低く、実を間近に見られるのが佳い。原始林から北へ向う鳥達の中継点のズミの樹は、落とし物のヤドリギの数が多い。





図書館の前庭に廻る。ポプラの葉が大分落ちていた。残った葉も反り返っている。東西に張り巡らされた無粋なフェンスは南北が開いているので、東側から敷地を通り北へ向う。北にも張巡らされたフェンスの脇を通り、アンダーパスに続く階段を下りた。国道と線路を越えるアンダーパスを通り、団地へ戻る。緩やかな坂の途中に、中央の沢への脇道がある。脇道を通って、中央の階段下へ出る。数日前に落葉が埋っていた小川には、水が流れていた。東の階段を上り、遊歩道を北へ向う。落葉松林は葉が大分落ちて、空が透けて見えて来ていた。沢を離れて住宅街を北東に戻る。数日の強い風で、落葉松の落葉が住宅街の道路まで降り積っていた。







昨夜は月が明るかったが、今朝も雲なく良く晴れている。吹荒れていた風が治まった。もう11月というのに、南方海上には台風が発生している。