17, 11. 2010 ヤドリギ


夜半に降った雪は僅かな量で、昨日朝方は雲一つなく晴れ上がった。敷石の雪は直ぐに融けたが、気温が低いのか植物や地面の上の雪は中々融けなかった。10時を過ぎて雲が広がり始め、正午前には空は雲で覆われてしまった。



出来上がったジャンパーのヨークや襟など表革の部分に仕上げ用のワックスを塗り込んだ。ヌパックの部分は防水剤を噴霧しようとしたが、量が足りなかった。買求めながら歩いて来ようと、しっかり着込んで2時過ぎに家を出た。

'05年に会場に詰めていなくても良い場所を教え子が見付けて来てくれて、長いブランクの後、久々の個展を開くことが出来、翌年のパリでの2人展に誘われた。その年の早春、父を見送り時間が自由に使える様になっていたので、佳い機会とお誘いを受けた。会期は2週間。展示や搬出を考えると、半月以上の滞在となる。折角の機会なので、パリを歩いて見回ろうと、散歩を始めた。余程の悪天候以外は歩いて距離を少しずつ延ばし、歩くことで体調も上向いた。最も簡単な健康維持法。

国道の南を廻ろうと、南へ向う。街路樹のシナノキはすっかり葉を落としていた。殆どのお宅が、冬囲いを済ませていた。赤いモミジの葉が落ちて、庭も歩道も赤く覆っていた。クレマチスの実が綿毛になっていた。




跨線橋を越えて国道を渡る。国道沿いのナナカマドは、葉をすっかり落としていた。ヤドリギが実を付けていた。西の空が僅かに明るい。西を廻って駅から団地に戻ることにした。




国道に平行して走る酪農学園大学の前の道を西へ進んだ。並木のハリエンジュも葉をすっかり落としていた。国道の札幌へ向う上り線が大渋滞を起こしている。また駆け込み工事で、車が塞き止められている様子。国税の無駄遣いを是正しようとする見直しが喧伝されたが、官公庁も強かで、手を変え品を変えて食らい付き、少しも反省の色など見えていない。鉄道林の奥に、白さを増した手稲山が見えた。




大きなシラカバの樹のヤドリギも実を付けていた。高い位置で僅かに黄色を確認出来るだけ。北側の背丈の低いナナカマドにも、ヤドリギが寄生していた。こちらは低い位置で良く観察出来る。寄生主から栄養を頂戴して、常緑の葉を付け、実迄たわわに生らせる強かな存在。





刈り取りが終ったトウモロコシ畑は、土が掘り返されて眠りに就いていた。道立図書館の南を廻って帰ろうと、西へ向った。