01, 11. 2010 スモークツリー


朝方の雲が切れ、午前中は雲なく晴れた昨日は、午後に入って雲が西から押し寄せる変化の多い天候だった。未だ暖かいので、最後に咲いたシュウメイギクは残して、植物の切詰めを終えた。義妹も戸外に出していた鉢物を屋内に取り込み、物干台を片付けた。此処迄片付けておけば、雪が何時やって来ても大丈夫。

午後から散歩を兼ねて、駅前のスーパーに買物に出かけた。前日見たばかりのモクレンの実を見上げる。大分殻が開いて来ていた。南のオオヤマレンゲも立寄って見上げる。もう葉は殆ど落ちて、僅かに殻が残っていた。木の下に赤い実が落ちていた。







住宅街を西へ向い、中央の沢を目指す。暫く見なかった雪虫が、かなり飛回っている。何処かに止まってくれると姿が捉えられるのだが、飛回る小さな虫を写すのは難しい。腹部に白い毛が生えて、少し青みを帯びている。雪の後暫く暖かかったのが原因か、春早く咲くエゾムラサキツツジが咲いていた。かなり大きな樹に、花を点々と付けている。蕾も多く見られて、来春花を付けるのかと心配になった。




帰りは駅前から続く道路を通ろうと、中央の沢の階段を下りて沢を渡った。落葉が進んで、奥の空が透けて見えて来た。対岸の上を通る道を走る車の姿も見えた。間もなく更に見通しが良くなって、深い沢が狭く感じられる様になる。




買物を済ませ、鉄道林沿いの道を東へ戻る。東の空は良く晴れていて、西の方から雲が押し寄せて来ている。鱗雲は、白から灰色のグラデーションになっていて、今日からの天候の崩れを暗示していた。




この道に、モクレンがあったことを思い出した。春早い時期に通りかかった折に見上げていたら、此処のお宅の方に声をかけられたことがある。八重咲きのモクレンと教えられて、その後花は見ていない。殻が弾けて赤い実が露になった実が付いていた。見上げていると、また声をかけられた。写真を撮らせて頂く了承を得る。背の高い方で、手前の邪魔になる枝を押さえて、写真を撮り易くして下さった。礼を述べて東へ向う。スモークツリーと思われる樹の根元から出た新芽が生垣から歩道に出ていた。1m余りの若いひょろりとした木。葉が佳い色になり、面白い斑点が出ていた。庭の種とは異なり、葉が小型のスモークツリー。生花店で、この種の方が花を付けるのが早いと教えられたことがある。秋の衣装に相応しい佳い色を暫く楽しんだ。






スモークツリー Cotinus coggygria ウルシ科