02, 11. 2010 冷たい雨


朝方重い雨雲に覆われていた昨日は、10時前から降り始めた雨が降り続いた。強い降りではなく小雨程度なのだが、薄暗さには些かうんざりした。夜明けは遅くなり、日没は早くなって、日が極端に短くなっているだけでも気が滅入るのに、この薄暗さは敵わない。

紅葉は、陽当たりの良い所から早く進む。余り陽当たりの良くない庭のナツツバキも、遅ればせながら色付いて来た。ドウダンツツジも真っ赤になった。




製図をする模造紙が不足になって、雨が小降になった午後、北東のスーパーへ買いに出かけた。数軒あった書店や文房具店が皆店仕舞してしまい、文具類は100円ショップが頼みの綱というていたらく。ナナカマド公園近くのお宅のフジが色付き始めていた。夏に時ならぬ花を付けていたフジ。中々シックな色になっていた。




ナナカマド公園を抜ける。すっかり葉を落とした樹に、大きな巣があった。ハシブトガラスの巣だろうか。しっかりした造りの巣だった。またこの巣を使用するなら、子育て中は騒々しくなるのだろう。公園の少し東に、すっかり朽ちて飴色になったギボウシがあった。ユリ科の植物は、葉が黄ばんで来たら切詰めないと、朽ちてべとべとになってしまう。9月には庭のムラサキツユクサを切詰めてしまったが、未だ花を付けている株があった。もう少し先には、白い花の種も咲いていた。やはりこの種は暑い時期が相応しい。





塀と住居の間の細長い敷地に、様々な野菜を植えているお宅があった。人参、ちんげん菜、白菜まである。南の小学校近くの畑の白菜とは比べるべくもないが、小さいながら巻いていた。ご自分で育てた野菜は、美味しいに相違ない。北へ進むと、庭の殆どが野菜で埋っているお宅があった。掘り出された大根が干されてあった。更に北には、大分赤味が失せて黒ずんで来たエゾノコリンゴの樹があった。雪で食料がなくなると、鳥達には佳いご馳走となる。






模造紙を買求めて、三番通りを西へ戻る。蔦の葉が大分落ち始めている。蔦の葉柄は、妙に艶かしい。この葉柄も間もなく落ちて、蔓のみが残される。



西の山は全く見えず、冷たい雨が降り続いていた。2.3日雨が続く予報が出ている。薄暗い日が続く。