23, 10. 2010 巨木と蔦


三番通りから南東に斜めに入り込む道へ入った。叢の奥に数本の巨木が聳えていた。手前は幹が太い大きなクリの樹。沢山の実を付け、叢にも毬が多く落ちていた。クリの奥にある巨木に魅せられた。幹のかなり下方で枝分かれして広げた太い枝が、大きな傘を形成していた。太い幹や枝には、かなり上方迄ツタがびっしり巻き付いていた。かなり以前から此の地に根を下ろしていたに相違ない風格のある巨木だった。ヒメトチの葉に似ている様に思われたが、種は同定出来なかった。巨木は見ているだけで、気持ちが伸びやかになる。




道を東へ進むと、中学校の南側へ出た。今年1月にヤドリギを見付けた樹を見上げる。赤い実を付けたヤドリギがあった。隣の樹のヤドリギは、黄色の実を付けている。1月に見た折には、もう実は付いていなかった。鳥が胃に納めて、何処かへ運んでしまった後だった。校門から北へ延びる道の両側のイチョウが、陽を受けて黄金色に光っている。イチョウの東側に並ぶ樹々は殆ど葉を落とし、佳い風情を見せていた。






更に東へ進んで北の沢の西側に突き当たる。西日を受けた樹々の梢が輝いていた。西の遊歩道を北へ進み、三番通りへ出た。車の往来が気になるので、往路と異なる住宅街の道を選んで南東に戻る。どの様な花を付けていたのか、黄葉した木に黄色い雫型の実が下がっていた。殆どのハギは葉が黄葉し、早いものは葉が落ちているのに、未だ花を付けているシロバナハギがあった。葉も未だ緑のままだった。






予定よりもMさんは、1時間半程早く見えた。パソコンを使わぬ方なので、ブログを開いて、旅の様子をご覧頂いている間に、昼食の支度をした。若い頃から和服地で洋服を仕立てて頂いていたので、参考になりそうなものをご覧に入れ、和服地を利用した小物をお目にかけた。5.6年の空白があったので、積る話もあり、駅迄送る頃には陽はとっぷりと暮れ、大きな月が昇って来ていた。