02, 09. 2011 植物園で


大型の台風が北上しているのに、昨日は朝から晴れて暑さがぶり返した。強めの南風が湿った空気をもたらす。週末にかけて台風がやって来るので、咲き終わった植物を切詰めた。庭の緑の背丈が少しずつ低くなって来る。

午後から所用あって札幌に出かけた。時間を短縮して廻ろうと、南1条まで地下鉄を利用した。2件の用事を済ませて、北へ向って歩き出す。夏にはビヤガーデンで賑わっていた大通公園は閑散としていた。過日見過してしまったユリノキの実を見ようと植物園へ入った。観光客か、珍しく若い人々の姿があった。

反時計回りに、園の外周を巡る。少し花期を過ぎた蔓生の植物が、黄色い花を付けていた。家へ戻って図鑑で調べ、オオスズメウリと判った。




トチノキの巨木の葉が枯れ色になり、数多くの実が現れていた。下の叢には、大きな実が落ちていた。小学生の頃、毎年秋に家族で植物園に来て写生をし、絵が出来上がるとトチノキの実を拾ったことを思い出した。大判のハンカチを出して、拾った実を入れる。昨年実を拾って鉢に蒔いたヤマボウシは、漸く色付き始めたところだった。




中央部の広い芝生を通り抜け、園の中心部の木立へ向う。キツリフネが未だ花を付けていた。ユリノキを見上げる。MIXY友のSさんが載せておいでだったつんと尖った実を探す。樹が高く葉も大きめなので、中々見付からない。漸く葉陰に実の姿を見付けた。あれ程数多くの花を付けていたのだから、目が届かぬ上の方にも実を付けているに相違ない。樹を離れようとして、落ちている実を見付けて拾った。





近くのヒメトチノキを見上げる。実が茶色を帯びて来ていた。セイヨウトチノキ程実は大きくないが、機雷の様に突起を出している。叢には実が沢山落ちていた。大きなドングリの実も拾った。ハンカチの樹にも立寄った。丸い実が下がっている筈なのだが、実の姿は見付からなかった。拾い集めた実で、ハンカチの急造の袋がずしりと重くなった。街着用の靴を履いて来ていたので少し足が痛んだが、更に西の奥のエゾトリカブトも見て帰ろうと、奥への道を辿った。





オオスズメウリ Thladiantha dubia ウリ科 キバナカラスウリ