22, 09. 2010 バルセロナ現代美術館


カタルーニア迄戻り,地下鉄で一駅のウニベルシタット迄乗った。その後に予定しているモンジュイックの丘へは、此処から違う路線で行けるので,駅の様子を把握しておく目的もあった。表記は、UNIVERSITATで,名称通りバルセロナ大学がある。大学前は広場になっていて,右手にカフェのパラソルが並んでいた。朝は曇り空だったが、少し雲が切れて青空が見え始めていた。一息つこうと屋外席に座り,ビールを注文した。ビールを運んで来た赤い制服の男性に,現代美術館への道を尋ねた。



車の往来の多い通りから南へ入ると,道は細く入組んでいた。小さな広場を越えて道が判らなくなり,再度通りがかりの親子連れに道を尋ねた。親切にも、一緒に案内して下さった。斜めに付いた道は,本当に難しい。アメリカの建築家の設計に依る美術館は,白を基調にした前面に硝子を多用した建造物だった。中へ入って,硝子が多用された部分は,長いスロープが葛折れになった階段の役目をする部分であることが判った。




硝子が多用されているので外光が入る展示室をイメージしたが、展示室は比較的小さな空間が連なる,閉鎖空間だった。スロープ部分の凹みに,2点のタピエスの作品が展示されていた。1点は平面作品,もう1点は壁面を利用したアッサンブラージュの作品だった。硝子越しの光が当たり,佳く映えていた。スロープ部分の自然光が豊かなだけに、落差で展示室は薄暗く感じられた。充分な採光を活かす方法はなかったものかと感じた。






細い路地を通り,漸くウニベルシタット駅前に戻った。予定の最後のモンジュイックの丘に向った。



お盆は留守にしていたので、20日の休日に墓参りに出かけた。生憎シュウメイギクしか咲いている花がなかった。昨日になって,タカクマホトトギスが開いた。イヌサフランも賑やかに開き始めた。秋の花も終盤。切詰め作業が進んで,庭もすっかり寂しくなって来た。





イヌサフラン    Colchicum autumnale ユリ科
タカクマホトトギス Tricyrtis flava subsp. ohsumiensis ユリ科