19, 07. 2010 ジャノヒゲ


下り坂天候の筈が、午前中は陽が射した。土産に持参するバッグの裁断をする。昨年秋に、茶系のバッグを作ったので、春夏用に、白とエメラルドグリーンの革で、何とか同寸のものを裁った。半端な革での裁断は、パズルをする様なもの。頭が疲れた。

気分転換に庭へ出る。ジャノヒゲが咲き始めていた。家の東側のツツジの下と、アトリエの入口で開花していた。内庭のシャクナゲの下が株数が多いが、陽が充分に当たらぬので、開花は遅れている。香りの佳い花なので、早速小さな硝子器に入れた。





ストケシアの蕾から紫色の花弁が覗いていた。コケモモの実が色付き始めていた。やがて、真っ赤になる。前日に引き続き、セッコウボクには大きな幼虫が現れていた。6匹を捕獲して、蟻の巣へ運ぶ。サンショウの葉は大分食べられて、枝先が坊主になっている。白と黒の斑模様の幼虫は姿を消し、皆緑色になっていた。





午後から散歩を兼ねて、南東にある日用品の大型販売店に、切り花の活性剤を買求めに出かけた。春以来通らなかった国道の南を大回りして行くことにした。家の東の道路を南へ向う。街路樹のシナノキは大分花を落とし、小さな実を付けていた。跨線橋を渡り、国道を越えて東へ向う。鈴生りに寄生していたヤドリギは、葉に隠れて姿が見え難くなっていた。乳牛が放牧されていた。




気に入りの木立に囲まれた道を南へ進む。未だ個展の後始末が山積しているが、個展が終わった感慨が込上げて来た。もう一仕事と言い聞かせて、ロータリーから東へ向う。北の沢と同じ蔓が樹に絡んでいたのを思い出した。あちこちの樹に、ツルアジサイが花を付けていた。ノラニンジンは花盛り。飼料となる大型のトウモロコシが、どこ迄も続いていた。







突き当りの急坂の道を南へ向う。道は原始林の南端で、東に折れる。原始林に近い歩道を東へ進んだ。歩道から下降する斜面にクサフジが咲いていた。歩道脇には、ノラニンジンに混じって、アメリオニアザミが咲いていた。高速道路に架かる橋を渡り、住宅街を気分に任せて曲りながら、北東に進んだ。異常な蒸し暑さだった。




ジャノヒゲ Ophiopogon japonica ユリ科