30, 06.2010 アワモリショウマ
慌ただしかった6月も今日が最終日、1年の半分が過ぎた。会期が決まって1年、余りに佳い空間なので、空間と呼応する作品をと考え、全て新作で臨んだので大変な1年だった。
朝から強い陽射しの照り付ける昨日、気に懸かっていたクロフネツツジの子房取りに着手した。何時もは花が終ると直ぐに取り去るのだが、一月余を経過した子房は、大分大きな実になっていた。咲いた花の数だけ取り去らねばならない。シャクナゲ、サラサドウダンと、作業が待ち受けている。
陽当たりの良い位置のアワモリショウマが、真っ白になった。日陰のアワモリショウマは未だ緑色を帯びていて、花序のヴォリュームが小さい。
草取りが出来ぬ間に、招かれざる客がしっかり花を付けている。ドクダミとアカバナ。何れも花の姿は佳いのだが、旺盛な繁殖力なので、退散願うしかない。
株の小さい方のカシワバアジサイにも花序が付いた。先に花序を出していた大きな株では、垂れ下がっていた花序が首を持ち上げ、蕾が見えて来ている。
強風で殆ど実が飛んだサンカヨウに残った実は、養分を独り占めにした為か、大きな実となった。葉影に2つ3つと実を付けいるものもあり、今年は青い実を楽しむことが出来そう。やはり殆ど風で実を飛ばされたチシマヒョウタンボクに、僅かに実が残っていた。今後強い風が来なければ、赤い実を見ることが出来る。
庭仕事ですっかり汗をかき、午後からシャワーを浴びて、昨日が初日のSさんの個展を観に出かけた。均一のサイズの洋紙にスピーディに描かれた筆致が力強い。アクリルの函に収められた作品を、数点ずつマッスにして、大きな壁面に流れを作っていた。しっかりした空間なのだが、地下ということもあって、天井高が不十分で重い空間なのだが、作品のマッスの量が絶妙で、空間の重さをクリヤーしていた。20年のブランクを経て、満を持した佳い個展だった。
冷房の効いていた会場から戸外へ出ると、温度差が大きい。木陰を歩こうと、大通公園を東へ進んだ。前回通った折は若葉だったが、緑が深くなっている。大分東へ進んだ位置で、園芸市が開かれていた。高山植物や野草も並べられていた。一渡りざっと見回して、一昨年植え込んだのに昨年発芽しなかったイワブクロを買求めた。今度は上手く根付いてくれるだろうか。駅へ向いながら、必要な買物を済ませ、最寄りの駅に着いた頃には、空は雲で覆われていた。今日から天候は下り坂らしい。
アワモリショウマ Astilbe japonica ユキノシタ科