26, 06.2010 ツクシカラマツ


前日の壮大な夕焼けが暗示した通り、昨日は快晴となった。雨の後だけに、空の青が強く美しかった。

数年花を付けなかった株の大きな方のカシワバアジサイに蕾が付いていた。垂れ下がった花序に小さな蕾が並んでいる。直ぐ近くの庭の隅で、トリアシショウマの花序が、白くなり始めていた。ミヤコワスレは満開。会場のバイカウツギが傷んで来たので、切り取って生け替えようと思う。つい先日迄屹立していたリシリリンドウは、茎が寝そべり、地面に放射状に広がった。






ツクシカラマツが咲き出した。背丈は10cm弱。細い茎の先に複雑な花型の花を付ける。花期は結構長く、この後暫くは楽しめる。




画廊へ着くと、会場は既に整えられ、Oさんは前日載せた苔の手入れをされておいでだった。苔の上に落ちたイチイの葉を丹念に炉箒で掃き集めておいでだった。ここ10日ばかりは全く草取りが出来なかったので、雨と高温で勢いを増した庭の雑草のことが頭に浮かぶ。個展終了後の庭仕事を想うと頭が痛くなるので、慌てて閉じ込めて閂をかけた。何時もブログを拝見している造形作家のY氏が見えた。昨年秋に作品を拝見しているので話し易い。お帰り間際に、ご自分の作品集を下さった。

撮影をお願いしてあったN氏が見えた。地方でのお仕事が昨日迄あったとのこと。ご都合のついた日が、晴天なのが幸いだった。もう20年以上、何時もお願いしているので、当方の意図を的確に掴んで撮影して下さるのが有難い。CDが送られて来たら、カタログ原稿のファイルを作成しなければばらない。




前日華道家のMさんが差し入れて下さった見事なパンを、Oさんが手際良く焼いて下さり、昨日が隣のギャラリーANEXへの搬入日の陶芸作家Tさんと3人で昼食をとった。来廊者が途絶えたうちにと、展示の様子を拝見してデッキからお庭に出た。デッキにあったテーブルと椅子は片付けられ、作品が置かれていた。気温が上がって、沢は緑の匂いが立ち籠めていた。ほぼ1年前に設置された石像には、うっすらと苔が付いていた。作品があちこちに設置されている。このお庭には、骨太の存在感のある作品がよく映る。







'08年、ポルトギャラリーで、3階で同時期個展をして頂いた作家のS氏が見えた。職場の高校が直ぐ近くなので、抜け出してお出で下さったらしい。夕刻見えた日本画家のBさんと、長く話が出来た。30年程前、和紙を初めて使用した折、礬水(どうさ)や和紙の引き切りなど、基本的な技法を教えて頂いた。数年前、グループ展で3点組みの大きなメスキータを描かれた作品を拝見していたので、コルドバの様子を伺うことが出来た。閉廊時間となり、消灯されていたOさんが2階で大きな声を出された。行ってみると、北西の窓からの陽光が、作品に面白い影を作ってた。青は陽光で映える。今日も快晴。31度の最高気温が予想されている。



ツクシカラマツ Thalictrum kiusianum キンポウゲ科