23, 06. 2010 セージ


会期半ばの昨日、早朝から晴れ上がった。バイカウツギは、高温でほぼ満開となった。シロバナコマクサも、次々と花を開き、2年前に自然発芽した小さな株にも花が付いた。冬囲いの作業中に踏まれて危うかったコマクサも、何とか持ち直して来た。





家の東側のチングルマが、花の跡に白い綿毛を出して来た。今日の予報の雨が酷くならなければ、綿毛の風車が見られるかも知れない。ヤブキショウマの伸びた花序が、膨らんだ蕾で白くなって来た。




セージが花を開き、直ぐ後に植え込んであるハゴロモグサと佳い雰囲気を醸し出している。何時もはこの2種に、紫色のミヤコワスレを加えて生けるのだが、時間が取れず、会期終了後には見頃を過ぎているかも知れない。花も独特の香りを放つ。





画廊のOさんが所用あって旭川に出向かれ、搬入日にも見えていたHさんが、お世話をして下さった。開廊間もなく、テンポラリー スペースで知り合った若い作家のN氏が見える。緊張感のある佳い会場構成をされる作家で、以来個展は続けて拝見している。親子以上の年齢差があっても、作品を介すると違和感なく話が出来るのが楽しい。会場空間に惹かれた様子で、N氏ならこの空間をどの様に押さえられるかと興味が沸き、来るべきN氏の個展について、話し合った。佳い一時だった。

午後に入って少し間が空き、持参した本を読んでいると、「オー」と声をかけて、見知らぬ男性が笑顔でワインを差し出しながら近付いて来た。もう30年以上も会っていない、函館在住の大学同期の作家K氏だった。会期が重なっている全道展と行動展に所属し、同期の中ではコンスタントに佳い仕事をされてる作家。細身だった体型が大分幅と厚みを増していたが、真摯な話し振りは変わっていなかった。小一時間話を続け、車で函館迄帰られるというN氏を見送って外に出た。

画廊向い側の沢には、イワミツバの白い花が開いていた。路面に細長い物体が沢山落ちていた。良く見ると、ホウノキの花芯だった。前日は未だ蕾だったヒメジョオンが一斉に開いていた。優しく好ましい花ながら、繁殖力が旺盛なので、庭では花が終ると直ぐに引き抜いて土に還している。バス通り迄出て、少し歩いた。大きなサクランボの樹が、実を色付かせ始めていた。







イワミツバ  Aegopodium podagraris セリ科
セージ    Salvia officinalis シソ科
ヒメジョオン Erigeron annuus キク科