12, 06. 2010 不思議な花
中央の沢の東の遊歩道を南へ進む。先日見かけたタニギキョウが咲いている姿が目に浮かぶ。木道に続く階段を下りて、沢のの底に入った。エゾエンゴサクの咲いた土手にもあったオオハナウドが白い花を開いていた。木道の左側を注意して見ながら南へ進む。中央の階段近く迄進んだが、花が見当たらない。見落としたかと戻って、もう一度しっかり見て歩く。緑に埋っている木道下に、地面が現れている所があった。記憶の中のタニギキョウの位置と一致する。大分広い範囲が掘られた様子。種子を採取すれば、折角の種を消してしまうことなしに楽しめるのに、私欲で盗掘するのは、許されざる行為と思う。すっかり気分を悪くして、中央の階段を上り、気に入りの庭に立寄った。
庭の角を北に曲がると、過日目にした植物は、姿が変わっていた。階層を重ねた下の蕾が、黄色を帯びた白い花を咲かせていた。写真を撮っていると、ご婦人が庭仕事をされているのが目に入った。南側に戻り、植物の名を尋ねた。庭仕事の手を休め、植物が絡む塀の所まで付いて来て下さった。植物は何処かから分けて頂いたもので、名称は分からないとのこと。庭の植物の選択や佇まいで、お住まいの方の価値観や人柄は凡そ察しが付くが、想像通りの方だった。初対面の方は苦手なのだが、以前からの知り合いの様に、緊張感なく話が出来た。仕事の手を休めさせてしまったことを詫びて別れた。蕾の感じから、スイカズラ科の花ではないかと図鑑を調べたが、該当するものは載っていなかった。花は予想より大きかったが、色が淡く、蕾の色や白味を帯びた葉とも映りが佳かった。
昨日も前日に引き続き好天となった。高温で、植物の動きが早まって来ている。クリンソウは2段目まで開花して賑やかになった。ヤグルマソウが白い花を開いた。コケモモも小さな花を開いた。秋には赤い実を付ける。
ピンクのコマクサが蕾を上げて来た。ネバリノギラン、セージにも蕾が付いている。黒姫という名のアジサイにも蕾が出て来た。
オオウバユリは、大きく広げた葉の中央から蕾を覗かせている。蕾は肥大して、分枝し、大きな花を付ける。小さいながら華やかな花を付けていたチシマヒョウタンボクに、小さな実が出来ていた。
動画を再生する為に、音威子府では新たに求めた受像機を使用したが、DVDプレーヤーとの折合いが悪かったので、今回の個展では、父が観ていた旧式のTVを受像機にしようと思っている。機器の接続が全く不得手なので、何時もお願いする小樽在住のMIXY友H氏にお出で頂いて、接続して頂いた。画像は良く出ていた。FLASHで作成した動画に、一昨年H氏が音を入れて下っている。現在構想中の動画に、ヴィデオを導入する方法も教えて頂いた。これで動画再生の準備は整った。
クリンソウ Primyla japonica サクラソウ科
コケモモ Vaccinium vitis-idaea ツツジ科
ヤグルマソウ Rodgersia podophylla ユキノシタ科