10, 07. 2011 トウテイラン


曇のち雨の予報が外れ、昨日は午前中は良く晴れた。風も殆どなく、酷く蒸し暑くなった。青い大きな硝子のコンポートに数種の果物を盛り合わせ、机上にも数個置いて、奥には白と淡いピンクのアワモリショウマを入れた水差しとワインの瓶を置いて、縦長の構図になる様なモデルを設置した。

少し時間に余裕があったので庭に出る。背丈の低いトウテイランが咲き出した。ゴマノハグサ科の中で最も背丈が低いので、トウテイランと同定したが、葉の付き方が異なる様にも思われ、良く判らない。父の鉢物にあったものを地植えにしたもので、名札は付けられていなかった。少しずつ増えて行くが、花は外郭に付いて、中央が空いてしまうのは、他の植物と同じ欠陥。




花期が終りに近付いたイワオウギに莢が出来始めていた。先日のアゲハの幼虫はどうなったかと探したが姿はなく、お代わりが3匹サンショウの葉を食べていた。




教室を済ませた午後、バイカウツギの枝をゴミ袋に1つ詰め込んだ。あと半分位残っていたが、雲が多くん逢って来たので、先に買物に出かけることにした。2週程前に芽を出したネムノキは、すっかり葉を広げていた。目を凝らしたが、蕾が出ている気配はなかった。ハマニンドウの実が、赤く色付き始めていた。透明感のある可愛らしい実。ガマズミの実も大きくなり、赤味を増して来ていた。





住宅街の中の空地の隅に、先日煉瓦工場の東で見かけた植物が、花を開き始めていた。家へ戻ってから図鑑で調べると、ビロードモウズイカというゴマノハグサ科の植物であることが判った。名称通り、葉や茎の表面が白い繊毛に覆われた巨大な植物。彼方此方のお宅のクリが半を開いている。濃厚な香りは、蒸し暑い日には余り有難くない。北の沢は鬱蒼としていた。池の水面の水草か藻が、今年は殊の外多いのが気に懸かっている。





先日エゴノキであると教えて頂いた白い花木は、花が殆ど落ちて実が出来始めていた。直ぐ隣には、ツリバナも小さな実を付けていた。コンビニで煙草を買求め、少し北へ向う。庭の中央に大きく伸びた朱赤の花と白い花を付けた豆があるお宅があった。花の色で豆の種類が異なるのか、どの様な豆が生るのかは判らない。石塀から突き出ているフサスグリの実が赤く色付いていた。






スーパーで野菜を買求めて戻った。大分地物の野菜が増えて来ていた。僅かな空地にノラニンジンが咲いていた。この先、野原はノラニンジンで白く彩られる。


トウテイラン    Veronica ornata ゴマノハグサ科
ビロードモウズイカ Verbascum thupsus ゴマノハグサ科