10, 06. 2010 モミジカラマツ


昨日は風が強く、目紛しく天候が変り、夕刻には雨が降り出した。今朝は雨も上がり、風も治まっているが、雨雲が垂れ込めている。

梅の木の根元で、モミジカラマツが開き始めた。名称通り深く切れ込んだ紅葉の様な葉を持ち、細い茎を直立させた先端に数輪の小さな花を付ける。花の大きさは1cm強で、花弁は糸の様に細い。比較的移植や株分けに耐えられる種なので、数カ所に増やしてある。日向よりは日陰が映りの良い植物。



サラサドウダンが色付き始めた。一昨年、道北の音威子府で国際版画展があり、その準備と2度現地に出かけた為に忙しく、花後の実の除去が出来なかった。取り去ったのは、随分大きくなってからだった。昨年は、極端に花の付きが悪く、疎らに花房が下がっていたが、今年はまた見事に花房を増やしている。未だ充分開いていないが、大きく枝を広げた傘の中に入って見た。満天星の名称に相応しく、花のプラネタリウムが見られた。満開になったら、もう一度試してみたい。剪定は終えたが、そろそろクロフネツツジの花房を取らなければならない。



ノビネチドリは先端まで花を開き、オキナグサは次々と花を開いている。これから咲く蕾も未だ上がって来ている。この様に大きな株になっても株分けは禁物、花後の綿毛の種子が自然発芽してくれるのを待たねばならない。




10時過ぎ、発泡スチロールのボードを貼り合わせるボンドが不足となり、調達方々宛名書きを終えた案内状を出しに出かけた。空は晴れていたが滅法風が強かった。郵便局へ向う途中、先日見かけた白と紫色のフジが並んで開いていた。投函し終えて、北東にあるスーパーへ向う。少し回り道をして、東の沢を通って行くことにした。庭と車庫の隙間に、セイヨウワサビが咲いているお宅があった。家を建て替える前には、庭にも数株あって、母が刻んで粕と和えていたのを思い出した。




沢へ向う途中のお宅で、ヒイラギナンテンが黄色の花を付けていた。南西にあるお宅の木とは異なり,雪に埋もれていなかったので、葉が傷み春には哀れな姿だったが、新芽も出て大分緑を回復していた。他所のお宅の花木ながら、ほっと安堵する。




沢は緑が深くなり、樹々に絡まる蔦も緑となって、鬱蒼としていた。ホウノキが1輪花を開いていた。花芯の部分に特徴がある花なのだが、余りに高い位置で、花芯は見えない。低く垂れ下がった枝の蕾が開くのは、週末頃になるのだろうか。





スーパーへ向う途中、公園の窪地に立寄った、イネ科の植物が草丈を伸ばし、今迄目立っていたコウライテンナンショウの鎌首が目立たなくなっている。付近の住宅からでも飛んで来たのか、ミツバが大きくなって白い花を付けていた。アキタブキが大きく葉を広げていた。緑の匂いが充満していた。ボンドを調達し、小さなヤマボウシのあるお宅に立寄る。幾分花は大きくなって、花弁に見える萼が白味を帯びていた。芽を出した公園のハリエンジュが黄色く輝いていた。




サラサドウダン Enkianthus campanulatus ツツジ
セイヨウワサビ Armoracia rusticana アブラナ科
モミジカラマツ Trautvetteria palmata var. palmata キンポウゲ科