04, 07. 2011 ネバリノギラン


厚い雲に覆われた昨日は、前日からの多湿が続き、午前中は陽も射さぬのに蒸し暑かった。曇りのち雨の予報が出ていたので、雑事の合間に前日切詰めたサラサドウダンの枝や、花期を終えた植物を切り取ったものを、ゴミ袋に詰め込んだ。

気温が高くなると、植物の動きが早くなる。ネバリノギランが咲き出し、充分に写真を撮らぬ内に、盛りを過ぎてしまった。名称の由来は、ノギランに似た粘りを持つ植物の意味なのだが、ラン科ではなくユリ科の植物。花の跡に出来た実を飛ばして、良く増える。



サクラソウに侵蝕され、少し弱り気味だったオキナグサも何とか花を付け、花の跡に名称の由来の白髪を想わせる実を付けた。自然発芽を期待して、実はそのままに放置しておく。




アジサイの中では開花が早い、富士の滝というアジサイに蕾が上がって来た。暑くなってから咲くアジサイは、日中項垂れて可哀相。東側の境界に植えてあるルリタマアザミにも蕾が上がって来た。あと1週程で、開花するかも知れない。バイカウツギの花が散り始め、もう実が出来始めている。この実は発芽率が高いので、早めに剪定してしまわなければならない。





午後に入って、陽が射して来た。練ってあった粘土で陶筥を1つ成形し、身と蓋に切り分けて発泡スチロールの函に保存した。2時少し前に散歩に出かけた。春に花を付けた植物が次々と実を見せているので、ヤドリギの様子を見て来ようと、一番通りの南の小公園に向う。最初にマルメロを見付けたお宅で、アメリシャクナゲが花を開いていた。小公園のナナカマドが紅葉しているものがあった。粗忽で季節を間違えたのか、生育に不工合があるのかは判らない。南側のナナカマドのヤドリギを見上げる。古い葉の上に新芽を出し、小さな実を付けていた。宿主の落葉が始まる頃には、古い葉が落ちて実が大きくなる。





住宅街を通り抜け、東の沢の西の道に入った。途中のお宅の塀の前で、ユウスゲが咲いていた。ゼンテイカよりも花弁の色の赤味が少なく、好ましい。東の沢で飛び抜けて大きなヤマグワを見付けた。実が若く目立つ時期でないと、それとは気付かない。実はやがて成熟し、暗紫色となって目立たなくなってしまう。放射状に開いたカシワの葉の付け根に、小さな突起を見付けた。蕾なのか、花が終って実になり始めたのかは判らない。あかしあ公園に立寄り、エゾサンザシを見た。花は殆ど散って、花の跡に小さな赤い実が見受けられた。





ネバリノギラン Aletris foliata ユリ科