03, 06. 2010 ヤマシャクヤク


曇の予報だったが、昨日7時過ぎから雨が降り出した。2時間程で雨は上がったが、そろそろ水撒きをしなければならなかった庭には、佳い恵みの雨となった。緑が深まって来た庭は、雨でしっとり落ち着いた。

内庭中央の最後の花木のサラサドウダンに蕾が付いた。外郭ではハコネツリガネツツジの蕾が色付いて来ている。アトリエの東のバイカウツギも蕾を上げて来た。個展が始まる頃には、見頃になっていると思われる。






実生からのヤマシャクヤクが、初めての花を開いた。午前中は未だ花心が見えていなかったが、午後に入って薄日が射し始めると、誘われる様に花弁を広げた。親株の2本は、蕾は依然小さなまま。水肥も効果はなかった。シラネアオイも株が古くなると、根の部分が木化して芽を出さなくなるが、ヤマシャクヤクにも寿命があるのだろうか。採種した新たな命が10数本出ているので、世代交番は出来ている。







午後から、会場入口の左側の小壁に展示予定の小品を額装して頂こうと、郵送の荷造りをした。空箱を探したが、程の良いサイズのものが見付からない。冬物の衣装をしまう折に、溜った空箱を整理したのが悔やまれた。仕方なく、ボードの切れ端でガードして荷造りした。奇妙に、滅多に使用する機会はないのに、整理した後に使用する機会が出て来る。

郵送を終え、荷造りで時間を取られたので、住宅街を廻り、両面テープを買求めて戻った。道営のアパートが取り壊された広い空地のエゾノコリンゴが、花を付けていた。先日芽を見付けたサンキライは、もう茎を伸ばし、葉を広げていた。あれだけの実を付けるのだから、どの様な花を付けるのかを愉しみにしている。




散歩で見付けたヤマボウシの中では、最も小さな木のあるお宅の前を通った。背丈が低く、間近に良く見える。緑色を帯びた花が開いていた。花心には、やがて実になる特徴のある球体が現れていた。この段階の花を目にしたのは初めてのこと。あの白い大きな花になる過程が愉しみとなった。

今朝も柔かな雨が降っている。昨夕以来、報道は首相辞職一色。戦後長らく、国民を欺く密約を交わし、多大の税金を注ぎ込んで来た沖縄の基地を、僅か1年足らずで解決出来よう筈もなく、自ら温存に終始したかっての為政者達が、公約違反と罵るのは見苦しい。




ヤマシャクヤク Paeonia japonica ボタン科