27, -05. 2010 ツクバネソウ


降り続いていた雨が上がり、昨日は時折薄日が漏れる一日となった。気温も予報程は下がらず、湿度が高く生暖かい感じだった。振込の用件があって、午後から南西の商店街に出かけた。少し回り道をして、春から気に懸かっている名称不明の植物を見に立寄った。

植物はすっかり姿を変容させていた。ずんぐりした印象だったが、茎を伸ばし、赤く大きな塊は分枝して、白くなっていた。良く見ると、小さな粒状だった部分が開いて、花が付いている。穂咲きの花となるらしい。下の葉に近い部分には、未だ赤い塊が見られた。ここ迄変化しても、何の花なのかは分からなかった。





用件を済ませ、東の沢を南から廻って戻ることにした。今にも開きそうだったツクバネソウが気に懸かっていた。東町公園を通り向け、一番通りを東へ進む。沢の林に入り、ハシブトカラスを警戒したが、姿は見られたが威嚇しては来なかった。林を通る人間に慣れたのか、雛が大きくなって余裕が出来たのかは分からない。ツクバネソウが開いていた。4枚の大きな葉の中心に付いていた蕾は首を持ち上げ、その先端に放射状に開く細い8本の雄しべ。更に開花が進むと、中央から赤い4本の花柱が出るらしい。本当に小さな花だった。先日は白く丸い蕾だったクルマムグラも、小さな花を開いていた。






これで秋には名称の由来の実が見られると、すっかり気分を良くして戻った。庭でも沢で多く見られたマイヅルソウが咲き始めた。小さな花ながら、複雑な形をしている。オキナグサにも蕾が上がり、1輪は開いていた。





チシマヒョウタンボクの蕾が色付いて来た。小さな花だが、華麗に開く。昨年ダニの様な小さな虫が枝にびっしり付いて、枯れた枝が数本出てしまった。




今朝はまた雨が降っている。昨日は広げた枝の周辺に散華の様に花を散らしていたクロフネツツジの花が、今朝は敷石の上にも散乱している。雨が上がったら、片付けなければならない。


クルマムグラ Galium trifloriforme アカネ科
ツクバネソウ Paris tetraphylla ユリ科
マイヅルソウ Maianthemum dilatatum ユリ科