25, 05. 2010 ウルップソウ


2日続いた晴天も途切れ,昨日は朝から低い雨雲が垂れ込めた。何時降り出しても可笑しくない様な薄暗さ。おまけに風が強い。南の地方では大雨で,被害が出た様子。雨の領域が北上しているものとみえる。午後からギャラリー門馬へ行って,Oさんと打合せをすることになり,DMの作品写真を入れた裏の原稿を仕上げた。

強い風に煽られて、満開のクロフネツツジが散り始めた。大きな合弁花の径は5cm程もある。父が芽指しをして鉢植にしていたクロフネツツジを地植えにしたものが、大分大きくなって,花を沢山付ける様になった。背丈を伸ばさずに,横広がりに育てたいと思っている。散り始めたクロフネツツジに代わって,直ぐ隣のシャクナゲが開き始めた。





松毬の様な茶色の蕾を付けていたウルップソウが,葉も緑色となり,開花し始めた。この先花序を更に伸ばして,先端へと開花が進む。



シャクナゲの近くのキバナシャクナゲの蕾が膨らんで来た。背丈が10cm程のヒメイズイの蕾が膨らんで来た。白花のミヤマオダマキも蕾を上げて来た。咲き終わったサンカヨウに小さな実が出来た。風に飛ばされなければ,夏の終りには青い実となる。





午後からギャラリー門馬に出かけた。最寄りの地下鉄駅から歩いてみようと、スニーカーを履いて出かけたが,札幌は雨が降っていた。仕方なくタクシーを拾う。Iさんの作品は,新たな展開を見せていた。長い間のお仕事だった「言葉」が作品となって結実していた。15年間の文章が白い本に納められ,白い函に収められたものが、444冊直方体に積上げられていた。長い時間と精神の営為を結実させた見事なオブジェ。隣の住居を改装した大きなギャラリーでは、数名の陶芸家の展覧会が開かれていた。会場空間の写真を撮って来たかったが,初対面の出品作家や丁度見えていた写真家が、以前私の作品をご覧になったことがあるらしく,色々話しかけられて,果たせなかった。Oさんに車で地下鉄の駅迄送って頂き,電車で戻った。最寄りの駅に降りると,地面は全く濡れていなかった。山沿いに降っていた雨は夕暮れになって当地にも達した。今朝も未だ降り続いている。風がすっかり治まっているのが有難い。

一昨日の散歩で,久々に四番通りから北の沢を廻った。雪捨て場の雪は殆ど融けていたが,窪地になった所には未だ雪が残っていた。西へ進んでキタコブシを見上げる。葉が出て繁り始めていた。




北の沢は、若葉が美しかった。トチノキも葉を開き始めていた。札幌が北限というトチノキだが、自然林の中の個体は、花を付けるのだろうか。




ウルップソウ Lagotis yesoennsis ウルップソウ
ヒメイズイ  Polygonatum himile ユリ科