24, 05. 2010 チングルマ


二番通りを渡って、沢の西の遊歩道に入る角に、とりわけ大きな樹がある。未だ雪が深い頃、赤く色付いた芽を載せたことがある。前回通った折には、芽が大きく膨らんでいたが、一昨日は葉が出て蕾がぶら下がっていた。僅か数日の間の大きな変化。何の樹なのかは分からぬが、今後の変化が愉しみになった。遊歩道沿いに北へ進み、タラノキのある角まで達した。膨らんでいた芽は割れて、葉が出ていた。手前の芽は切り取られてしまったが、残りは高い位置に芽があるので、変化の様子を見届けられそう。更に北へ進み、ホウノキを見上げる。枝の先端に大きな芽を付けていたホウノキは葉を出して、すっかり賑やかになっていた。






三番通りの手前で沢を離れ、住宅街を西へ向う。スーパーの目の先にある公園の南の窪地に下りた。窪地もエゾエンゴサクエンレイソウに代わって、タチツボスミレが咲いていた。少し南奥には、コウライテンナンショウがにょきにょきと出ていた。周囲を住宅や車の往来の多い道路に囲まれて、この様な自然が残っているのは有難い。





買物を済ませた帰り道、蕾を膨らませていたツバキを見に立寄った。一重の侘助でないのが残念だったが、花は見事に咲いていた。ヒイラギナンテンと同様に、背丈が低く雪に埋もれた方が、損傷がなく花を開くことが分かった。



一昨日に引き続き、昨日は早朝から良く晴れたが、南風が強かった。充分な陽光を浴びて、植物の動きが早まる。庭のコウライテンナンショウも仏炎苞を出した。他の場所の株は、少し遅れている。昨年は花付きが悪かったチングルマが咲き出した。屋根からの落雪で、雪解けが遅れた家の東側のチングルマも、蕾を上げて来た。チングルマの直ぐ近くに、3種のイカリソウを植え込んである。此処も遅れていたが、イカリソウ、キバナイカリソウバイカイカリソウ共に、開花が始まった。





アマドコロが花を付けた。良く似たナルコランも混じっているが、茎に稜があって角張っている方がアマドコロ。葉影に目立たぬ花を付けるクロミノウグイスカグラにも花が付いていた。




昨年秋に、土浦在住のMIXY友Sさんが種子をお送り下さったセンブリが芽を出した。2mm程の極小の双葉の芽。周囲の苔や芽を出したばかりの雑草が巨大に見える。

作品写真の画像処理をして、ギャラリーのオーナーOさんに、メールに添付して送った。ギャラリーのブログの為の資料。友人作家のIさんの個展が始まったので、一両日中に出かけたいと思っている。


アマドコロ       Porygonatum odoratum var. pluriflorum ユリ科
クロミノウグイスカグラ Lonicera caerulea ssp. eedulis スイカズラ
コウライテンナンショウ Arisaema serratum サトイモ
チングルマ       Sieversia pentapetala バラ科