06, 05. 2010 芽吹き


早朝は良く晴れていたが、昨日は時間の経過に従って、雲が広がる一日となった。前日同様、絵具や礬水(どうさ)を引いては、乾きを待つ間に庭仕事を進めた。発芽場所の目印となる様に切り残した茎、朽ちてべったり地面に張り付いた落葉で、大きなゴミ袋が直ぐに一杯になる。明日のゴミの集荷に備えて、3つの袋を一杯にしたが、庭全体の5分の1程しか片付けは終っていない。

コマクサが芽を出して来た。ピンクのコマクサは茎が幾分赤味を帯びている。シロバナコマクサは、茎も葉も青白い。




陽光ですっかり開いたアズマイチゲに、早速来客があった。イワウチワの蕾が膨らんで、開花は間近い。ユキザサは背丈をぐんぐん伸ばし、先端に蕾が見えて来た。花も嬉しいが、殺風景な地面を発芽から僅かな日数で緑で覆ってくれるのが有難い。シラネアオイも背丈を伸ばし、蕾が見えて来た。最上部の写真は、芽が開いて、小さな葉を出し始めたバイカウツギ。この花が咲く時期と、今年の個展の会期は重なる。






午後制作と庭仕事をもう一仕事して、2時過ぎに買物がてらの散歩に出かけた。北東のスーパーへの用事なので、少し北の四番通りを廻り、帰りがけに東の沢を南へ向い、沢の公園のキタコブシを見て来ることにした。四番通りの角の盲学校の東側に植えられているナナカマドが大きな芽を吹いていた。もう緑の葉が開いている木もある。四番通りを東へ進む。歩道脇は、エゾノギシギシ、タンポポに混じって、ヨモギが出ていた。





買物を済ませ、東の沢へ向う。沢は初々しい緑に染まり始めていた。キタコブシの幹の斑紋に良く似た大きな樹を見付けた。先端には大きな芽。コブシの芽の形に似ているが、白くはない。今後どの様に変化するのか、愉しみになった。




2番通りを渡って、東の沢の公園に下りる。キタコブシは予想通りあと一息だった。遊歩道を登りながら緑の量が増した公園を振り返る。南の奥に白いものが見える。引き返して奥の階段近くまで進む。沢の高い位置に生えているキタコブシだった。陽の当たる梢の辺りから開花が始まっていた。




道南の松前桜前線が上陸し、北の大地も押さえられていたエネルギーを噴出させる様な春を迎えている。