18, 05. 2013 寒気が去って


早朝の雲は7時前には流れ去り,昨日は終日風が治まり暖かい一日となった。陶土入りの礬水を施し,庭に出る。南東の角から落葉や切り残しの茎を集め始めた。昨秋倒れかけていたヒバを冬囲いの際に抜いて下さったのは良いが,樹の始末をせずにその侭放置されてあった。手に負えないので,背丈の高くなるルリタマアザミやタカノハススキで隠そうと,東の境界に横たえた。秋の冬囲いの折に,始末して頂くことにする。

母が最後に編んでくれた厚手の編込みのカーディガンを着て作業をしていたが,小一時間もすると暑くなって来た。カーディガンを脱いで作業を続ける。ヒバばかりでなく,紫陽花や石楠花など随分折れた枝が多い。小さく切り刻んでゴミ袋に詰め込む。11時過ぎに弟夫婦が葬儀の手伝いに出かけた。玄関を施錠して,また作業を続ける。30kg入りの大きなゴミ袋3つを集荷場所に運んで家に入ると,正午を大分過ぎていた。庭の半分程は少し綺麗に片付いた。蕾が集った円い花序を上げていたサンカヨウの蕾が分離し始めた。背丈も大分伸びて来た。西日の当たる場所のイカリソウに,小さな蕾が見えて来ていた。




午後から,裏面が見えるスパイラルの最下部に,色素入りの礬水で仕上げをする。成形する前に何度か施してあるが,表面に出て来ると質感が弱い。一段落ついた2時過ぎに,前日調達出来なかったカラーを買い求めに出かけた。北東の2軒の生花店は前日見回ったので,南西の2店と北西の1軒を廻ることにした。住宅街を西へ向う。厚手のテンセルの単衣仕立ての上着を着て出たが,充分暖かい。毎年良く実を付けるインド林檎が芽を吹いていた。シラカバ公園を南へ抜ける。出始めた若葉で,空の領域が少なくなり始めていた。南の緑地帯に入る。赤い枝を見せていた楓に,小さな花が下がり、梢が華やいでいた。漸く花が少し開き始めたキタコブシに、四十雀の姿があった。





駅前のスーパーの生花店にカラーがなければ北へ向わなければならないので,緑地帯の中程から住宅街を西へ向う。クリスマスローズが見事に咲いていた。先日蕾を見上げた桜が見頃になっていた。モクレンも開花し始めた。中央の沢の階段を下りる。沢のキタコブシは満開だった。他の樹々と競合するので,恐ろしく背が高い。モクレンよりも,キタコブシの方が佳い。






駅前のスーパーの生花店に,カラーがなかった。沢へ戻り,東の遊歩道を北へ進む。落葉松の緑が強くなって来ていた。遊歩道を離れて,商店街の生花店を覗くが,カラーは見付からない。三番通りへ向う途中,赤い枝の植物が芽を吹いているのを見付けた。最後に訪れた生花店で,漸くカラーを買い求めた。茶菓は前日買い求めて来たので,準備は完了した。青い空を舞う鳶の姿を,久々に見かけた。




空の青は弱いが,今朝も良く晴れている。今日の最高気温は20度の予報。植物の動きは加速されるものと思われる。