05, 05. 2010 コブシ巡り


前日午後からの雲が夕刻には切れて陽が射したが、好天は持続し、昨日は朝から良く晴れた。前日より気温は低くなると報じられていたが、充分な日照と和らいだ風の所為で、体感気温はむしろ高く感じられた。

制作と庭仕事を交互に進める。緑の量が増して来て、庭に少し落ち着きが出て来た。家の東側の遅れて芽を出したヤマシャクヤクの勢いが良い。良く見ると、持ち上げられた葉の下に、小さな蕾が見えた。種を蒔いて2年目で発芽してから今年で6年目となる。随分長い年月を要したが、実生から育てたので、歓びは大きい。左の小さな芽も、同じ年に種を蒔いたものだが、随分差が出てしまった。親株の葉の下にも蕾が見えて来た。




絵具をたっぷり引いて、2時前に散歩に出かけた。駅前にあるスーパーで買物の用があるのだが、先日見かけた咲き始めのキタコブシが気になり、週末へかけて天候が崩れる予報も出ていることから、青空を背景にした花を見ようと、先日の逆回りをすることにした。家の東の道路を北へ向い、四番通りへ出る。通りを西へ向って、目当てのキタコブシを目指す。盲学校の北側の土手の下に、キバナノアマナが咲いていた。此処の歩道が拡張される以前は、この道は野草が多く、秋にはエゾトリカブトが延々と紫の帯の様に続いていた場所。エゾトリカブトは、工事で一本も見られなくなってしまったが、キバナノアマナが残っていたのは嬉しい。逆光で聳えるキタコブシの梢が、白く光っている。予想よりも随分開花が進んでいた。




余りに太い幹でコブシと思われたが、幹の上部にキタコブシ独特の斑紋が見られた。中央の沢のキタコブシの幹の数倍はあるがっしりした巨木。写真を撮り終えて道路を渡り、南側の歩道を西へ向う。農場の東の空き地にも、倒れた茎の間から多くのキバナノアマナが見受けられた。農場の西角を曲り南へ向う。農場と住宅街の境にある大きなシラカバの雄花の花序が輝いていた。高い塀から覗くレンギョウが花を付けていた。





最初に実を見付けたコブシの木を見に立寄る。工事のトラックが数台止まり、近付けなかった。北の沢の遊歩道を南に抜け、二番通りを渡って中央の沢の西の遊歩道に入る。昨年のMIXYの日記を見ると、5月4日に此処の良く開いたキタコブシを載せていた。未だ開花には遠く、来週になるかと思われた。団地に入る道路を渡り、駅前のスーパーで買物を済ませる。沢の階段へ戻り、沢に下りてみた。先日倒木の処理をされていた沢の底に下りた。エゾエンゴサクキバナノアマナ、蕾を上げているニリンソウが散見された。遊歩道を南へ進んで、土手の階段へ向う。南西の陽の当たる斜面ばかりではなく、沢に向う日陰の斜面もエゾエンゴサクで青く染まっていた。今年は充分に楽しませて貰った。




沢の東の遊歩道に入り、先日と逆回りに住宅街を北東に戻る。野草が庭に咲いていたお宅のコブシはあと一息だった。道路脇の植込みに、タッタソウが咲いているのを見付けた。庭のタッタソウは未だ芽を出したばかりで、昨年は花を付けなかった絶滅危惧種




公園のキタコブシも、見頃は来週になるだろうか。東町公園近くの2軒を見て、先日廻らなかったお宅のキタコブシを見に立寄った。あと僅かで開花の状態だった。



当初曇だった今日の予報は晴れに転じ,今朝も良く晴れている。好天に恵まれた連休となった。制作も庭仕事も、気分良く進められそう。


キタコブシ Magnolia praecocissima モクレン