09, 05. 2010 シロバナエンレイソウ 


低く垂れ込めた雲から10時を過ぎて小雨が降り始め,昨日は終日降り続いた。柔かな雨は深く浸透するので,植物には佳い雨だった。教室前に庭を一巡する。低めの気温の中でも、動きは見られた。

シロバナシラネアオイの芽が増えていた。植え込んで4年目を迎えたが,ずっと2芽のまま推移していた。特徴のある湾曲した芽を数えると,6本に増えていた。薄紫色のシラネアオイに比べると背丈は低いが,この場所に佳いポイントを作ってくれそう。初めて蕾を付けた実生からのヤマシャクヤクが葉を拡げ,蕾が膨らんで来た。親株よりも進行が早い。トキワイカリソウが、蕾を持ち上げて来た。大きな葉は昨年のもので、新たに小さな葉も出て来た。





家の東側に遅れて芽を出したシロバナエンレイソウが、小さな躯体に早くも蕾を付けている。背丈は2cm強。脇に伸びている枯れた茎は昨年のもので、この後急速に躯体を伸ばす。種が零れて自然発芽した芽も、3年目を迎えた。木の下で艶のある丸い葉を見せているマイヅルソウに蕾が付き出した。小さく繊細な白い花の跡に,赤い実を付ける。陽当たりの良いお宅に遅れること10日余り,漸くエゾムラサキツツジが開花した。春早いのが取り得の躑蠋。





教室を終えて掃除を済ませ,北東にあるスーパーへ買物に出かけた。冬の間完全に雪に埋っていたツバキが、蕾の先端から赤い花びらを覗かせていた。外気に晒されていた他のお宅のツバキは、葉や蕾に損傷が見られるが,全く損傷がない。雪の保温力に感じ入った。



買物を済ませ,軽い荷物なので、東の沢を廻って戻ることにした。スーパーの南東にある東の沢から分枝した沢の末端に下りてみる。三番通りに面した北半分は整地されて、地区の集会所が建ち,遊具のある小公園となっているが、南半分の窪地は自然のままに残されている。遊歩道脇の桜は、少し開きかけていた。窪地の斜面は,マイヅルソウエンレイソウが広がっていた。所々に、エゾエンゴサクの姿も見える。このまま残して欲しい佳い一画だった。




東の沢の新緑を楽しみながら、南の二番通りへ出た。通りを渡って公園を覗こうと、スロープを下りる。路面には,毛虫の様な雄花が沢山落ちていた。スロープを途中まで下り,2本のキタコブシを眺めた。手前のキタコブシも、花の白さが目立って来ていた。



エゾムラサキツツジ Therorhodion camtschaticum ツツジ