19, 04. 2010 エゾエンゴサク


前日より気温が下がった昨日は、暗く鬱陶しい一日となった。新たな作品に取りかかろうとしたが、気分が乗らず、調子が出ない。今日の陽光を期待して、溜った雑事をこなし、月末に持参する陶筥の仕上げをした。

午後に入って、益々暗くなる。雨の予報も出ていたので、降り出す前にと、散歩に出かけた。何時も拝見している、S大M 教授のブログに、昨日は北の沢や酪農学園で見かけた蔦、エゾエンゴサクミズバショウが登場した。札幌より気温が2・3度低いので、少し早過ぎるかと思われたが、様子を見て来ることにした。北の沢へ向う途中で、雨が落ちて来たが、余り強い雨ではなく、西の空が幾分明るいので酷くはならないと判断し、そのまま歩き続けた。沢に押し出された雪が多い内は近寄って見られたが、雪が大分融けて、樹の傍までは近付けなかった。赤い蔦なので、ツタウルシかも知れないと警戒していたが、M 教授はイワガラミと同定されていた。全く同じ種と思われ、図鑑で白い花を付けることを知った。夏が愉しみになった。



昨春、フクジュソウが咲いていたのを思い出し、二番通りへ出て北の沢に下りてみた。昨年フクジュソウを見付けた辺りには、大きな枝が蔓ごと折れて横たわり、フクジュソウを見付けられなかった。



通りを渡り、中央の沢の西の遊歩道を南へ進む。沢を渡る階段まで達し、階段を下りてみた。この沢も枝が随分折れて、階段下に折れた枝纏められてあった。木道は未だ通れず、昨年ミズバショウを見付けた湿原は、未だ雪に覆われていた。




西側の階段脇から南へ延びる遊歩道を進む。遊歩道は、駅から続く道に架かる橋の下で、団地に入る道路に出る。土手に、未だ小さいながら青いエゾエンゴサクの姿があった。あと数日で、土手は青く彩られると思われる。過日見付けた名称不明の黄色い花を付ける灌木の周囲にも、芽が出ているのが見受けられた。





駅前通りを東へ戻り、公園伝いに北へ向う。コブシが少し芽を開いていた。東町公園では、子供達が野球をしていた。




家に戻り、漸く道路から廻れるようになった西側から、内庭に入る。カタクリが小さな葉の間に、蕾を付けているのが見えた。暗紫色の花を付けるエンレイソウの芽が出ていた。




明けて来た空は予報通り晴れている。昨日中断した仕事に取りかかれそう。


エゾエンゴサク Corydalis fumarifolia ssp. azurea ケシ科