01, 05. 2011 芽吹き


4月末日の昨日、漸く春らしい暖かな日和となった。風があるのに、冷たくは感じられない。家の東側に残っていた屋根からの落雪が全て融けて、気に懸かっていた植物が姿を現した。昨年実生から初めての花を付けたヤマシャクヤクが芽を出した。雪の重みで押し潰されていたイワウチワも、葉を持ち上げ始め、蕾を付け始めた。




教室を終え、以前から気に懸かっていたウメの長く伸びた枝を切った。昨年秋に太めの枝は切り落とし、内庭の雪が融け始めた頃、足場の良い位置から切れる枝は切り取っておいたが、吹き溜りの出来ていた南側には廻れず、切り残してあった。ウメの蕾が大分膨らんで来ていた。一仕事終えて、買物がてらの散歩に出かけた。前日大通公園キタコブシの花を見たので、中央の沢から北の沢を廻って、キタコブシを見て来ることにした。

午前中は良く晴れていたが、空の青が弱まり雲が出て来た。手袋も嵌めず、マフラーもシフォンのものに取り替えたが、少しも寒くない。シラカバ公園を抜けて南へ向う。早く芽を出していたナナカマドが葉を広げ始めた。ナナカマドの若葉は幾分茶色を帯びていて、春の色としては重い。一番通りを西へ向い、住宅街を南へ進んだ。ミヤマシキミもナンテンも、未だ変化がなかった。花弁の数が多い、シデコブシが咲いていた。




鉄道林前の道を西へ進む。歩道の脇にもエゾエンゴサクが見受けられた。階段を下りて、土手に入る。一面茶褐色の落葉だった斜面は、緑の量が増していた。白いエゾエンゴサクも見られた。北側の斜面も花が咲き揃い、青い稜線が出来ていた。





中央の沢に下りる遊歩道を通って、沢の底へ向う。ニリンソウが出ていないないかと探したが、雪が融けたばかりで芽が出ていなかった。階段脇のキタコブシを見上げる。途轍もなく高い梢に、白い花が光っていた。東の遊歩道を北へ進む。高い塀の上から、トサミズキが覗いていた。




二番通りを渡り、北の沢を見下ろす。芽吹いた若葉で、沢が柔らかく彩られていた。大分雲が増えて来たが、未だ雨は降るまいと、沢の西の遊歩道を廻ることにした。




西の遊歩道も、表情がすっかり柔らかくなっていた。過日黄色い雄花を落としていた樹が芽吹き、ネコヤナギも若葉を出していた。遊歩道中程にあるキタコブシを目指した。