17, 04. 2010 クロユリ


好天続きとなった昨日は気温も上がり、風も幾分和らいで、穏やかな日和となった。北極の寒気の振動が、各地に異常気象をもたらしている。ニュースで箱根に降る雪の映像が流されて驚いたが、頂戴した日野在住のMIXY友H さんのコメントには、お庭が白くなっていたと書かれてあった。当地でも稀なこの時期の降雪は、農作物への影響が懸念される。

明るい陽光で、小品がすんなり仕上がった。午後から冬囲いの竹を外そうと庭に出た。地面に貼り付いた落葉を破って、あちこちで発芽が見られた。半ば朽ちた枯葉をそっと取除く。ネジバナが葉を開いていた。昨年家の西側に造った砂利混じりの植込みからは、ケンタウレア モンタナが、白い芽を出していた。ヤグルマギクを大きくした様な、紫色の花を付ける。小樽の赤岩園芸で見付けたウラシマツツジに、赤い芽が出ていた。クロユリも艶やかな芽を伸ばしていた。






内庭の中央部分の冬囲いを外す。荒縄を解き竹を引き抜く単純な作業ながら、どんな力で差し込まれたのかと思われる程深く入った竹もあり、引き抜くのは力仕事になる。竹も3年程で傷んで弱くなるので、外皮の在り様を見て分けておく。内庭の中央部分を終え、道路に面した植込みの竹を外した。シャクナゲの根元で、威勢良く芽を吹いているイヌサフランを見付けた。大きな葉になり、夏には地上部分の葉が朽ちる。全体の10分の1程の竹を抜いて、右腕が張って来たので作業を止めた。




3時過ぎに、モデルの野菜を買求めに北東のスーパーへ向う。大回りをして、四番通りへ出て、東も余分に廻って来ることにした。真っ白だった雪原は、僅かに緑を帯びて広がっていた。四番通りを東へ進む。枯れ草の中からエゾノギシギシの赤く逞しい芽が出ていた。根が深い植物なので、庭に飛んで来ようものなら、小さな内に引き抜かないとならない植物。農場の北の木立に、余り大きくないサクラの木があった。歩道の方へ伸びた枝の芽は、随分膨らんでいた。スーパーへの曲り角を通り越し、更に東へ向う。高速道路を超えて、高速道路の東にある木立へ向った。




未だ雪が深い頃、雪原で見かけた赤い梢の樹は、梢が少し黄ばんで来ていた。広い雪原は雪が融けて、耕作されていない空き地である事が分かった。沢の北側に沿って、空き地を歩いてみた。歩道から見て想像していたよりも沢は奥が深く、西側は高速道路へ向けて下降していた。




歩道へ戻り、歩道から車道へはみ出す樹のヤドリギを見上げ、三番通りを西へ戻って買物を済ませた。野菜は驚く程値が上がり、小さく分けられて売られていた。低温の影響は、暫く続くものと思われる。