28, 03. 2010 赤い梢


夜半の雪が止んで、雲なく晴れ上がった昨日は、不安定な天候となった。何時もより空の青が弱いと見ていたが、8時を過ぎて薄雲が広がり、やがて雪雲が厚く垂れ込めた。気温もかなり下がり、すっかり薄暗くなった。教室を終え、床を磨いて作品を張り込む頃には、小雪が散らつき始めた。

2時半過ぎに、北東のスーパーに買物に出かけた。前日余り距離を歩いていなかったので、大回りをして行くことにした。雪が融けて地面が出て来ると、陽光が射さぬ日は暗さが一段と強く感じられる。特別強くはなかったが、冷たい風だった。北へ進んで四番通りへ出た。一面白かった雪原は、雪が融けて姿を現した灌木に分断され、広がりを失っていた。四番通りを東へ進む。頭だけしか出ていなかったセイタカアワダチソウヨモギの類いが、大分姿を現していた。何れも長い間の雪の重みで、風に薙倒された様に寝そべっている。やがて朽ちて、新たな命を育むことになるのだろうか。




スーパーへの道を通り越して東へ進む。農場の雪から所々に、トウモロコシの切株が頭を出していた。緩やかな坂を下った底の高速道路の土手は、陽の当たる東側の斜面が現れていた。ツクシでも出ていないかと目を凝らしたが見当たらなかった。坂を上り、交差する道を南へ進む。梢が赤く色付いている樹があった。生憎の曇天、写真では色が捉え難い。




更に南の雑木林に辿り着く。歩道近くに突き出た赤い枝に芽が付いていた。雪原で見かけた赤い梢も、この様なものだなのだろうか。湾曲した歩道を通り抜け、湾曲の因となっているヤドリギが寄生する樹を見上げる。ヤドリギにはもう実が見当たらず、全体に黄ばんで見えるので、花が付いているのかも知れない。




三番通りへ出て、西へ戻る。風が冷たさを増していた。夕刻、空が晴れ上がった。天候が回復するのかと思われたが、間もなく雲で覆われ、雪が降り出した。今朝雪は止んで、雲のない青空が広がっているが、庭はまた真っ白。冬将軍は中々去らない。