27, 03. 2010 街中の植物


風が強く雲の流れは早かったが、昨日は良く晴れた。午後から所用あって札幌に出かけなければならず、朝食後早々に仕事に入る。和紙に強い色面を得ようとすると、作業は根気を要する。絵具の濃度を高めるとことは早いが、色面は平板となる。大きな容器に溶いた絵具を何度も施していくので、アトリエの床は、染物屋の様相。窓を開けられぬ時期なので、乾きを待つ時間がもどかしい。

午後、札幌の中心部の少し南で所用を済ませ、歩いて駅へ戻った。大通公園の雪は、未だ融けていなかった。大きな量塊の雲が、西から東へ伸びていた。テレビ塔の前を南北に通る道のプラタナスは背丈が高く、多くの実を付けていた。歩道脇のビルは8階建てだったので、ビルと遜色ない高さの樹は、20mを越えていることになる。





MIXY友のK さんが、24日にフクジュソウが咲いたとの「業務連絡」を載せておいでだったので、時計台に立寄った。南側の庭に、数株のフクジュソウが植え込まれ、気温が低い所為か、花びらは閉じていた。昨年植え込まれたオオウバユリの殻が、すっかり開いていた。夥しい数の種が風で飛んだ筈。上手く時計台の敷地に着地していれば、今年は細い1葉の芽が出て来る。芝生の草と混同せぬ様に残されれば、3年後には、時計台の敷地にニョキニョキとオオウバユリが林立することになる。その様を楽しく想像して、北へ向った。




昨年から気に懸かっていた植込みがある。ソウルや東京で目にしたサルスベリに良く似た花を付けていた。寒い北海道でサルスベリが冬を越すとは思われず、何の花か気に懸かっていた。大通公園にもあるのだが、人通りが多いので、道庁に続く道筋の植込みに立寄った。昨年の花の跡の実が残っていた。幹にそっと触れてみた。すべすべの幹。やはりサルスベリではないかと思われる。今年の冬は、戸外で冬を越すアオキ、ツバキ、ヒイラギナンテンに出会っている。サルスベリが冬を越すなら、地球温暖化の影響としか言いようがない。




電車で最寄りの駅迄戻り、今日の教室のモデルの花を買求めに生花店へ立寄った。何処の産地の桜か、満開の桜があった。家へ戻ると、写真家のM さんから郵便物が届いていた。先日お出かけのNYのお土産のジャクソン ポロックのカードと、昨年見えたNY在住のMIXY友のN さんから言付かったという紅茶が入っていた。旅のお疲れが未だ抜けないとのお手紙も添えられていた。



帰りがけに白く見えていた月が夜半も見えていたが、今朝はまた庭が白くなっている。天候は日替わり。中々安定しない。