25, 93. 2010 快晴の一日


久しくなかった快晴の予報が的中し、昨日は気温も上がり良く晴れた。どろんと眠っていた様な青が輝き出す。暫く膠着状態だったパーツに取りかかる。気分が乗って、漸く新たな動きが出て来た。前日充分に強さが出なかった厚手の和紙にたっぷり色を引いて、一段落した。絵具が乾くまで、3・4時間は必要な状態だったので、天気は良し、10時半頃散歩に出かけた。

前夜凍った雪が日陰に残っていて、足元でパリパリ音を立てる。風は弱く、陽射しが暖かかった。暫く寒さと強い風で敬遠していた北の方を廻ることにした。四番通りを渡ると、雪原が広がる。過日融雪剤が撒かれていた畑も、新たな雪を冠り白くなっていた。雪に埋っていた灌木が姿を現し、雪の嵩は明らかに減っていた。



四番通りに戻り、西へ進む。無人となった雪捨て場の向こうに、札幌の西に連なる山々が、綺麗に見えた。最上部の写真の手前は、雪捨て場の雪山。白樺公園の北に当たる位置の沢も、大分雪が融けていた。車道を挟んだ北側の沢は、今迄雪が高く積まれて見渡せなかったが、北側の歩道も雪が融けて、沢を見ることが出来た。南側より、魅力的な沢だった。雪が融けたら、この沢を北へ進んでみたい。




緩い下り坂を更に西へ進む。雪原の向こうの雑木林の梢が色付いていた。札幌の西の山々が何時もより高く見える。雨か雪が近いのかも知れない。南側の家並みが途切れて雪原が広がる奥に、恵庭岳の姿が見えた。小学校のグラウンドの東の豊平川の堤防を上がると、何時も南の正面に見えていた山。北から眺める恵庭岳は流麗な姿だが、南から眺める姿は一変する。美少女と魔女の様に、表と裏の様相が異なる山。





久々の恵庭岳の姿に気分を良くして、駅前通りに続く道を南へ進んだ。ツルウメモドキがあるお宅を思い出して立寄る。葉の色が大分褪せていたが、未だ実が残っていた。こちらのお宅のツルウメモドキも、絡まっている樹が枯れている様に思われる。枯れた樹に絡ませたのか、絡んだツルウメモドキが樹を枯らしたのかは分からないが、見かけるツルウメモドキは同じ様な状況が多い。



かなりの急坂を上って三番通りに辿り着き、東へ進んだ。この道も緩やかな上り坂。肉眼では梢の色の変化が確認出来ても、写真には中々色が出なかったが、好天の為か梢の色を捉えることが出来た。北の沢の池は、僅かに融けかかっていた。




北の沢の遊歩道を南へ進み、昨年最初に実を見付けたコブシの樹を見に立寄った。綿毛に包まれた芽が、大きく膨らんでいた。




好天は終日続いて、夜には半月が見られたが、今朝はすっかり曇ってしまっている。好天は長続きしない。