15, 04. 2012 ハルニレの花芽


昨朝は深い霧だったが、霧が晴れると雲一つない快晴となった。気温も徐々に上がって来た。内庭の雪が、少しずつ後退していく。教室を終えて床を磨き、中途の作品を水張りした。2時少し前に夕食の素材を買い求めに出かけた。見渡す限り、雲が見られない。前日は強い北風だったが、風も弱い。南東を廻ってから、スーパーへ寄ることにした。南へ向い、鉄道林前の道を東へ向う。堆かった道路脇の雪の壁も、ぐんと嵩を減らしていた。東の沢に繋がる窪地では、小川の流れが見えて来ていた。良く見ると水が溜った低い位置に、ミズバショウの芽が見受けられた。




地形的に、此の窪地と繋がる小学校の東の公園に向った。途中は住宅街になっているが、恐らく埋立てて造成され、流れの水は暗渠で東の沢に通じているものと思われる。公園の雪はかなり減っていたが、未だ遊歩道は現れていなかった。2人の少年が雪原でキャッチボールをしている。斜面に残されたハルニレの周囲は、雪が融けていた。雪原を歩いて、ハルニレに近付く。足跡は付くが、深くは埋らなかった。ハルニレの枝には、赤味を帯びた花芽が出ていた。ハルニレは、葉を出す前に、緑がかった花を付ける。遠方から梢が煙って見えていたのは、花芽だった。雪原を渡り、東から公園を出た。少年達は、未だキャッチボールを続けていた。






日時計のある公園を斜めに抜けて、一番通りへ戻る。東の沢の西の道を北へ向う。沢の樹々の梢が、夫々異なった色を見せていた。中々殻が取れなかったネコヤナギも、すっかり白くなっていた。二番通りを越えて、沢に沿って北へ向う。長く伸びた中心が緑がかってきたネコヤナギの奥に、丸い銀毛を付けたネコヤナギを見付けた。





沢を離れて住宅街を北西に向う。三番通り近くの公園の窪地は、未だ雪が多く残っていた。投げ込まれた雪で折れた枝の跡が痛々しい。カラマツの梢が、微妙な色合いを見せていた。野菜で重くなった袋を下げて戻った。



今朝は曇空。気温が幾分下がっている。近隣諸国を騒然とさせた北朝鮮人工衛星は、発射後間もなく空中分解して海に消えた。建国者の生誕100年と世襲三代目の最高位の着任を誇示する目的だった様だが、この打ち上げ失敗が、佳い転機にならないものか。国民を飢えさせて、軍備強化する権力者を頂く国家は、余りに哀しい。