21, 04. 2010 湯川公園


屯田記念館と小さな小屋、神社の本殿を東側から見ながら、北に続く市の保存林を歩いた。雪の多い時期、キヅタと思われた緑は、常緑のツルウメモドキに良く似た蔦だった。地面にも生え広がり、大きな樹に絡み付いていた。





林を抜け、小学校の前を進み、グラウンドの横を北へ進む。歩道脇には、所々に彫刻が置かれてあった。グラウンドの東側のシラカバはかなり太く、下手な抽象絵画顔負けの佳い樹文が現れていた。三番通りを渡り、更に北へ進む。煉瓦と縦羽目の教会の前にはベンチが置かれ、歩道が広がっていた。





遊歩道の突き当りに、公園が広がっている。公園前の道を東へ進む。公園の入口を通り過ぎ、更に東へ進んだ。過日の様に、ぐるっと廻って、四番通りへ出ようと思った為。原生林の東側に広がっていた雪原は、雪が融けて原っぱになっていた。ボール投げをする子供、犬を連れたご夫人達と、人影が多い。更に東の低くなった公園は、沢の地形を活かして造られたものと思われた。此処にも子供の姿が多かった。






東端を北へ進んで、四番通りへ出る。通りを西へ戻って、原生林を見ながら歩いた。雪は殆ど融けて、沢に木道が架けられているのが見えた。今はクマザサしか見当たらないが、季節が進むと野草が見られるのかも知れない。四番通りに面した公園の入口横に、屯田兵屋があった。新しく造られたものだろうが、井戸もあった。




樹木が多く、大きな敷石で遊歩道も造られ、中々佳い公園だった。マンションが建ち並ぶ南側の歩道を避け、個人住宅が並ぶ北側の歩道を西へ進んだ。歩道と住宅の間の一畳分位の狭い花壇に、カタクリが咲いているのを見付けた。クリスマスローズも咲いていた。前が広い道路で南向きなので、陽が良く当たり、植物の生育が良い。今年初めて目にするカタクリだった。青空が覗き始めた中を、少し緑が増し始めた北に広がる風景を楽しみながら戻った。




昨日の雨の予報は“大当たり”で、8時過ぎには雨が降り出し、終日降り続いた。今朝も未だ降っている。道北や道東には雪の予報が出ている。うららの春が待ち遠しい。