24, 03. 2010 フキノトウを見付けた


低く垂れ込めた雪雲は切れることなく、昨日は牡丹雪が舞う陰鬱な天候となった。陽光が望めないのは予報で知っていたので、前日調合したたっぷりの絵具を施し、強い色面を創る作業をした。乾きを待って3度繰り返したが、未だ望む強さは得られない。最後にはかなり多めの絵具を置いて切り上げた。

帰りがけに南西の商店街に寄ろうと、散歩に出かけた。雪は降っているが、風がないので、前日よりも暖かい。足元の雪も殆ど融けていて、滑る心配は全くなかった。北の沢の中程にあるトチノキを見ようと、住宅街を北西に進む。融けた雪の中から、塀に絡ませたキヅタのあるお宅があった。門柱の付近は未だ雪に埋っていたが、見事な緑の塀が見られた。全く雪で損傷を受けていない。寒さに強い種であることが分かる。以前見かけた赤い枝の木も見たいと、立寄った。枝の先端に、僅かに小さな芽を出していた。今後の変化が愉しみになった。





トチノキの芽は、大分膨らんでいた。枝の先端の大きな芽の他に、枝の途中に小さな芽が沢山出ていた。子供の頃、植物園でトチの実を拾ったが、秋に連れて行かれたので、花は見ていない。どの様な花を付けるのか愉しみにしている。



遊歩道を南へ向い、バス通りを渡って、中央の沢の遊歩道へ入った。雪の上にカラマツの枝が点々と落ちていた。先日の嵐で落ちたものと思われる。商店街へ向う途中で街路樹の折れた枝、帰りがけの白樺公園でも、大きな枝が折れているのを見付けた。酷い嵐だった。





遊歩道を離れ、住宅街を東へ向う。ヒイラギナンテンがすっかり姿を現していた。葉の広がる中心部分の花芽は未だ小さく、寒さの為か変色しているものもあるが、花を咲かせることが出来るのだろうか。





南向きのお庭の隅に、雪の中からフキノトウが顔を出していた。たっぷり白を含んだ柔かな緑色。雪の中の散歩は報われ、佳い気分で戻った。




久々に快晴の予報が出ている今日は、朝から良く晴れている。気温も5度と上がる模様。佳い仕事日になりそう。