28, 10. 2011 最後の輝き


早朝は高曇りの空だったが、昨日午前中は曇りの予報が外れて雨が降って来た。愚図ついた天候が1週近く続いている。正午を過ぎて雲が切れ、陽射しが戻って来た。午前中の雨は、最後の置土産だったらしい。

陶の作業の区切りが付いた2時半過ぎに、散歩に出かけた。歩いている間に粘土少しを乾かし、続きの作業をしたかったので、中央の沢と北の沢を、半分ずつ廻って来ることにした。住宅街を南西に向う。シラカバ公園の2本のホウノキが葉をすっかり落とし、大きな枯葉が散乱していた。公園を南へ抜けて東町公園へ向う。ナナカマドも葉を落とし、実だけになっていた。シラカバの巨木のヤドリギが、すっかり姿を現していた。これなら、鳥達にも実が良く見えることだろう。





一番通りを西へ向う。中央の沢に近い住宅街で、昨年も見かけたズミが実を撓わに付けていた。気に入りの庭のお宅に立寄る。玄関前の樹に、ツルウメモドキが実を付けていた。昨年夏以来、庭の様子が少し気に懸かっている。以前は綺麗に整えられていた庭が、植物が伸び放題になっている。手が廻らなくなっているのだろうか。




中央の沢の階段を下りて、木道を北へ向った。大雪で折れた樹々の枝が彼方此方に、切られて纏められてあった。先日見かけたオオウバユリも、切り取られていた。沢の両側の斜面の樹々の落葉が進み、空が透けて見える様になった。西側の斜面の樹々を通して、西日が沢に届いていた。先日下りた急勾配の階段を上る。夏には緑のトンネルの様な階段も、空が大きく開いていた。





東の遊歩道から池を巡る遊歩道に入る。西からの陽を受けて、黄葉が透けて輝いていた。二番通りを越えて、北の沢の遊歩道に入る。カシの巨木に絡まったツルアジサイの葉が、色付いていた。雪が降ると、運び込まれる雪で、樹の傍まで近付くことが出来る。遊歩道中程のヤマモミジが、最後の輝きを放っていた。





沢を離れ、住宅街を東へ戻る。ホウキグサが色付き始めていた。久々の陽光の中の散歩。西日が背に当たり、暖かかった。



ホウキグサ Kochia scoparia アカザ科