18, 03. 2910 広い空を見たくて


相変わらず雲の流れは早かったが、昨日は前日よりも晴れ間が広がった。柔らかな陽光が射し込むだけでも、気分は良くなり、仕事も上向きになる。調子が上がると、絵具の乾きを待つ時間がもどかしく感じられる。広い運動場の様なスペースに作品を並べて貼り込んで、乾きを追いかけて仕事が出来るならどんなに効率が良いかと思うが、これは叶わぬ夢。

3時少し前迄仕事を続け、一段落した。ずっと屈んでの仕事なので、広い空を見ながら歩きたくなった。以前歩いた、酪農学園の東側の坂道が頭に浮かんだ。時間も余りないことから、バスで白樺通り迄行って、過日の逆周りをすることにした。3時過ぎのバスで白樺通りへ向う。南へ向い、国道を渡って、原始林に繋がる道を目指す。鉄道線路を歩行者用のアンダーパスで渡った。車道の両側にあって、車と隔絶されているのが良い。歩道の雪も融けて、足元を気にせず歩けるのも良い。雪の前に赤紫色のものが覗いているのが見えた。近付いて見ると、ハボタンだった。下の葉は枯れ萎んでいたが、芯は生きていた。強い生命力を感じる。更に南のお宅では、歩道沿いにキヅタが見られた。





過日通った高速道路を渡る橋と原始林へ続く道へ曲がろうとして、もう少し南にあったツルウメモドキを思い出し、少し遠回りをして見に立寄った。西日を受けて輝く姿は圧巻だった。少し北へ戻って先刻の道を西へ向う。過日は除雪がされて居らず通れなかった南側の歩道の雪が融けていて歩くことが出来た。




団地の東の沢から続く高速道路にさしかかった。厳重に張られた金網の隙間から、南の光景を撮った。遠くに青く霞む山は、車で日高の方に行く折に通った馬追い山だろうか。橋の西側に右手に原始林が続く、魅力的な道が南へ延びていた。






原始林と広い空を満喫する。南の空は穏やかに晴れていたが、北西から湧き上がる様に流れる雲がせめぎ合い、激しいドラマを演じていた。