31, 01. 2012 束の間の快晴


昨朝ブログを更新し終えて明けて来た空は,弱い青ながら良く晴れていた。時間の経過と共に,空の青が強くなった。何度か修正して手こずっていた小品を漸く仕上げた。新たな作品の為に2種の粘土を細かく千切って水に浸し,程良く水を吸い込む時間を2時間と読んで散歩に出かけた。今日から常套句の様になっているこの冬一番の寒さが節分頃まで居座ると報じられていた。先週後半から天候の悪化もあって余り距離を歩いていないので,南東から北東をぐるっと廻って来ることにした。

夜を徹して除雪作業が進められたのか,車道はもとより,歩道も公園の遊歩道も,全て除雪が済んでいた。真っ青な空には,真綿を引いた様な雲が浮かんでいた。シラカバ公園の東の入口では,押し上げられた雪の山が一段と高くなっていた。公園を南へ抜け,緑地帯を南へ向う。小学校の西側のシラカバに寄生したヤドリギが雪をかなり冠っていた。昨年雪の重みで落ちたヤドリギを拾ったことを思い出した。南東の空に,白い三日月が見えていた。緑地帯を,鉄道林前の道まで進む。鉄道林側の雪の壁には,所々に切れ込みが入っている。近隣の方々が雪を鉄道林内に運び込む為の出入口。好天とあって、雪を運ぶ人々の姿が随所で見受けられた。





除雪された歩道を東へ進む。強い陽射しに積った雪から氷柱が下がり,水滴が落ちていた。新雪の表面がキラキラと輝く。この上なく美しい情景だが、覆っている雪の量が余りに多い。






かっての団地の東端の道を北へ進む。藤の莢が佳い色を見せて下がっていた。一番通りを渡ろうと信号待ちをしていたら,下校の小学生が学校から出て来た。例年なら車道と歩道の間の壁に登って歩く姿が見られるのだが,壁は高く登れる高さではない。通りを越えて東へ進む。南に面したお宅の屋根の雪がずり落ちて,面白い雪紋を見せていた。ずり落ちた雪は、庭木と繋がってしまっていた。南向きの窓が塞がった状態になっている。薄暗い中で生活されておいでなのかと,気に懸かった。





東の沢のシナノキが、雪を枝にふんだんに付けて聳えていた。融けかかった雪が低温で凍ると,落ち難くなって枝折れの原因となる。昨夜のニュースで,長野県の橋が雪の重みで落ちてしまったと,報じられていた。一立方メートルの雪の重さは、0.3トンにもなるとのこと。雪の重みに耐える樹々や人々の暮しを思いやる。