20, 03. 2010 個人宅の市保存木


原始林が南へ後退し、道は直角に曲がり、国道迄下りの長い坂が続いている。国道の北は線路で、その北に団地が広がる。団地も札幌よりかなり高い位置にあるが、この曲り角は、国道や団地を遥か下に見下ろす位置にあった。日が傾いた中を、急坂を下る。過日見付けたヤドリギが寄生する大木を見に、道の西の小路へ入る。背から陽を浴びて大木は聳えていた。




元の坂道に戻り、更に坂を下る。東側に大木があった。この一画は古くから住まわれておいでの家が多く、庭が広く家も大きい。大木の根元に、市の保存木のイタヤカエデであるとの立て札があった。公園や神社の保存木には出会っているが、個人宅の庭木が保存木に指定されているのは、初めての出会いだった。太い幹と、風雪に晒された年月を思わせる大木だった。その隣のお宅は、抜きん出て庭も広く、塀や家屋の造りが立派だった。高い石積みの塀から、大きなヒヨクヒバが覗いていた。この樹も相当の年月を経ているものと思われた。





国道迄下りずに、酪農学園大学へ向う道を西へ進んだ。先刻見上げたヤドリギの寄生した大木が、雪原の奥に見られた。大学の校舎や厩舎のある地点迄辿り着く。過日登った原生林の坂道に背を向けて、松並木の道を国道へ向った。道路の両脇の雪の上に、何か点々と落ちている。良く見ると大きな松毬だった。買物等の用心にバッグに入れてあるビニール袋に、拾って入れて持ち帰った。





陽が翳ると気温はすっと低くなったが、5時を過ぎても未だ明るさを残していた。夕映えを見ながら家に戻った。



一夜明けた昨日は、朝から良く晴れた。風も弱まって気温が上昇した。2時迄仕事を続け、未だ暖かいので、気になっていた梅の木に登って、切れる範囲の枝を切り落とした。横に張り出した枝の先端は上からでは無理なので、後日長い剪定鋏で切ることにした。今日のモデルの花を買求めに、3時半頃家を出た。今日の雪の予報を暗示するかの様な、雪雲が北から流れていた。



今朝外は小雨が降っている。気温が高く、雪にはならなかったらしい。明日は雪、明後日は吹雪の予報が出ている。暫く天候は崩れる模様。