11, 03. 2010 大荒れの予報だったが


日本海側に雪の予報が出ていた昨日、強い風を伴った雪は、九州にも降り積もった。全国的に大荒れの天候だったらしく、歴史で公暁が身を潜めたと習った鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏が根こそぎ倒れた。夕刊に載った写真では、中心部が空洞になっており、800年余という樹齢が偲ばれた。夕刻過ぎ迄雪は降らなかったものの、薄暗く頭が痛くなる様な陰鬱な天候だった。今日、K・K さんの工房へ伺うので、陶筥の仕上げをして過ごした。随分時間をかけて削ったが、中々軽くならない。5kgの粘土の塊から水分は飛んでいるので、もう少し軽くなっても良さそうなものだが、かなり手強い。取り敢えず明日持参して、状態を見て頂くことにした。

北東のスーパーに買物があって出かけた。すっかり気が滅入っていたので、少し遠回りをして、東の沢の西側を廻って行くことにした。ナナカマドの公園へ向う途中で、沢山の松毬を付けた針葉樹を見付けた。黒い中位の大きさの松毬。公園手前で、ずっと雪に埋もれて見えなかったサンキライが姿を現していた。





公園に面したお宅の屋根から落ちた雪が、大きな塊になっていた。屋根の中央にある小さな窓の小屋根が、雪が落下するのを妨げて、大きな塊を作ったものらしい。小屋根には沢山の氷柱が出来ていた。ナナカマド公園を抜けて東へ向う。雪の山から姿を現した色付いた木があった。ツバキかと思ったが、近付いて見ると葉に刻みが入っている。しっかり縛られて木の姿は分からないが、ヒイラギナンテンではないかと思われた。ヒイラギナンテンの観察点が二箇所になった。東の沢近くに、藤棚に様々な浮き球を吊るしているお宅があった。こちらのフジには、莢が残っていなかった。





沢のタラノキは大分姿を現し、芽が膨らんでいた。タラノキは葉も花も面白いので、今後の芽の動きを愉しみにしている。過日陽を受けて輝いていたカラマツの梢は、陰鬱な表情を見せていた。沢には、鳥の姿が多かった。サイズの大きいのはヒヨドリ、小さいのはシジュウカラと思われる。





雲は益々厚くなって、歩き始めに僅かに見えていた太陽も、帰り道では全く見えなくなっていた。夜半に雪が降るかと思われたが、降った形跡はない。道東には大荒れの予報が出ているので、低気圧は東に逸れたらしい。今日は久々の工房。途中のナンテンや工房のお庭の様子を愉しみにしている。