10, 03. 2010 車庫を飾るホップ


明方細い月が見えていたが、昨日は雪は降らなかったものの、薄暗い一日だった。午前中は時折薄日が漏れるものの、光は充分ではない。明日K・K さんの工房へ伺うので、陶筥や水差しの削りをしたり、義妹の為のバッグの縫製をして過ごした。和紙も粘土も革も、扱うと手の脂肪を持って行かれる。ハンドクリームが切れそうになっていたので、買求め方々、散歩に出かけた。前日余り歩いていないので、北の沢の半分と中央の沢の半分を廻り、商店街に寄ることにした。

トチノキの様子を見ようと、住宅街を北に向い、白樺公園を抜けて西に向った。一時よりは雪が減っているが、ここ数日の降雪で、道幅が狭くなっている。気温は低く、凍り付いた雪が足元でシャリシャリと音を立てる。他のお宅よりも格段に高い雪山が、針葉樹を半ば雪に閉じ込め、枝からは沢山の氷柱が下がっていた。




融けた雪山からキヅタが覗いているお宅があった。筵で囲われた中には、ツツジが見られた。下写真は、北の沢近くのキヅタ。こちらも雪が少し減って、一時よりは大分姿が見えていた。目当てのトチノキは、期待程は芽が膨らんでいなかった。どの様な花を付けるのか、愉しみにしている。





北の沢の遊歩道を南へ向い、バス通りを渡った。池を覗いて見たが、過日は少し水面が見えていたのに、寒さの為にまた凍ってしまっていた。遊歩道に入ろうとして、雪の中に埋った車を見付けた。雪のない時期は、小さな駐車場になっていた場所。車が入った形跡もなく、殆ど埋っている。今迄は雪が深くて、車があることに気付かなかった。何時から置かれていたのだろうか。




中央の沢の中程から住宅街を東へ向う。過日枝が折れて雪に落ちていたコブシの芽が膨らんでいた。シャッターが下りた車庫の上部に枯れ色のものが見えた。近付いて見ると、ホップだった。白く塗られた金属の支柱に絡ませてあった。更に東のヒイラギナンテンを見に立寄る。先日は僅かに葉が見えるだけだったが、少し茎が現れていた。葉の中心にある花芽は小さく、膨らんではいなかった。






大きな莢をぶら下げていたフジもすっかり姿を現していた。新芽が大きく膨らんでいる。以前父が庭に植えていたが、莢は早めに切り取っていたので、フジの莢がこの様に大きく、魅力的な色になることを知らなかった。沢山の莢を付けているが、今年もまた新たな花芽を出すのだろうか。



今日は日本海側は、軒並み雪の予報が出ている。気温も低く、シャクナゲの葉が細く巻いている。陽光は望めないかも知れない。