23, 02. 2010 一夜明ければ


快晴の日曜日が明けて、昨日は重く粘りのある曇天となった。前日の輝きは遠い日のことの様に、薄暗い。作品を床から外し床を磨いたが、頭が痛くなる様な曇天に、制作は諦めた。溜って来た雑事や、陶筥や水差しの削りをして過ごした。随分削り取った積りでも、中々軽くならない。次回工房へ伺う迄には未だ間があるので、焦らず少しずつ削ることにした。

2時少し前に、気分転換に歩こうと家を出た。前日南西の方を歩いた折、北西の方角へ向う雪を積んだトラックや、北西から戻る空のトラックを多数見ていたので、四番通りを西へ進んでみることにした。珍しく風は南から吹いていた。ロープが張られ、無人となった雪捨て場を通り越し、西へ向う。白樺公園の北に位置する木立を眺めて、更に西へ向った。遥か前方を、往来するトラックが見えて来た。トラックは四番通りを越えて、北に続く道へ進んで行く。道の交点迄辿り着き、北を見てもトラックの行き着く先は見えなかった。雪原の大分北が新たな雪捨て場になっているらしい。上写真の木立の遥か北へトラックが消え、空になったトラックが小さく姿を現していた。



何度かこの交差点を南へ戻っていたので、更に西へ進んでみた。カシワの類いだろうか、大きな枯葉を残した大木があった。道の両側に、酪農農家と思われる家が点在していた。





次の交差点を、南へ曲がってみた。歩道はきちんと除雪されていた。かなり上方に、見覚えのある木立が見えて来た。駅前から続く道だった。三番通り迄戻り、東へ向う。長いヒバの生垣が、南風を遮ってくれた。歩道に種が入った莢とカシワの葉が落ちていた。少し東に莢を付けた樹を見付けた。どの様な花を咲かせていたのか、暖かい季節が待ち遠しい。




北の沢の遊歩道を南へ進み、住宅街の道を辿る。頭頂迄すっぽり雪を冠ったイチイが、暖気で雪が融けた部分から覗いていた。以前は遠くへ歩く感じだった北の沢も、歩く距離が伸びて、もう家は近いという感じになって来ているのが面白い。




先週白樺公園近くの住宅の庭で、小学校の高学年と思われる3人の男の子達が、雪山に穴を掘っていたが、立派な“基地”が完成していた。かまくらの様に見えていたが、内部は深くトンネル状になり、奥には光を入れる“天窓”の穴が2つも穿たれていた。手前入口の部分の頭頂には、何処から調達したのか、木の枝が組まれて挿されていた。大人になっても懐かしく思い出される、楽しい遊びだったと思われる。





とうとう全く陽が射さずに、暮れてしまった。この様な天候が数日続くと、かなり精神的に参りそう。