25, 03. 2011 西の沢へ 


朝方の晴れ間は持続して、昨日は総じて良い天候となった。風も幾分治まって、最高気温2度にしては、暖かく感じられた。昨日の夕刊に、避難所を一晩体験した記者の記事が載っていた。夜が更けるにつれて気温が下がり、悪寒がしたと記されていた。カイロの差し入れを貰ったとも書かれてあった。他者の迷惑にならぬ様、気遣って過ごす人々の様子も記されていた。期間が長引くと心身共に疲労が蓄積する。一刻も早い仮設住宅の建設が望まれる。未だ強い余震があり、首都圏の埋め立て地では、液状化現象が現れ始めた。

昼食に、義妹が団地の西外れにあるSoraのパンを買求めて来た。1個ずつ白い紙袋に入れられた香ばしいクロワッサンと焼きのしっかりした香草入りのパン。昨年Soraの近くで見かけた大きなクリの樹やキササゲ、梢近くまでツタが絡まった巨木を思い出した。クリの樹も巨木も、草地の中で近付けぬのは判っていたが、西の方を廻って来ようと、作業が一段落した2時前に散歩に出かけた。シラカバ公園を南に向う。東町公園のキタコブシは、離れた位置から見ると、緑色が強く見えた。南の公園のキタコブシを見上げていると、直ぐ傍のシナノキヤマガラが飛んで来た。





駅に続く道を西へ向う。中央の沢の南に面した斜面の雪が融け、クマザサが覗いていた。駅を通り過ぎ、西の沢へ向う。沢へ向って道が下りになると、鉄道林の土手にも、クマザサが雪の中から層になって現れていた。




西の沢も随分雪が減っていたが、未だ沢に降りる道には雪の山が塞がっていた。東側の遊歩道に積った雪能絵を歩いた足跡を辿る。サクラの芽が赤く膨らんでいた。開花まではあと一月余。春が待ち遠しい。




二番通りを越えて、秋に鈴生りに実を付けていたエゾノコリンゴがある公園や、その北のクリや巨木がある木立を廻って見たが、何れも周囲から運び込まれた雪で埋っていた。東へ戻り、中学校の南に出る。ハンノキの雄花は長く伸びて、赤味が一層強くなっていた。シラカバの雄花は、未だ固く短かった。ヤドリギを見上げ、西から広がって来た雪雲に追われる様に東へ戻った。帰り道、北の空をトビが悠々と舞っていた。





夕刻雲が広がって来ていたが、今朝は良く晴れて、南の低い位置に赤い半月が見えている。寒気は中々去らないが、日は大分長くなって来た。